成形材料は圧縮成形、押出し成形や射出成形などのように、金型などで成形するのに用いる樹脂材料を指す。必要に応じて可塑剤、充填材、着色剤、安定剤などを配合し、そのまま成形に使える材料を成形材料という。一般的には、熱可塑性の材料は粒状、熱硬化性の材料は粉末、粒状、パテ状、シート状、そのほかの形状のものが用いられる。自動車用品としては軽量化のために、バンパー、ラジエーターグリル、室内のパッド類に広く使われている。
以下では樹脂成形材料の成り立ちと樹脂の性質による分類を簡単に紹介いたします。
樹脂成形材料の成り立ち
石油原料を用いた樹脂成形材料の場合、「モノマー(単量体)」から「ポリマー(重合体)」・「ハイポリマー(高重合体)」を生成(重合)し、樹脂成形材料である「ペレット」や「粉末」に加工される。
樹脂の性質による分類
樹脂(プラスチック)は、熱を加えると溶けて(溶解)やわらかくなり、変形させること(成形)ができる。冷やすと変形した形のまま固まる(固化)。
樹脂は、冷却によって固化した後(成形後)の性質によって、2つに大別される。
1、「熱可塑性樹脂」。成形後でも加熱をすると再び可塑性をもち変形する。
2、「熱硬化性樹脂」。成形後に加熱しても変形しない。
固化後の性質から、熱可塑性樹脂はチョコレート、熱硬化性樹脂はビスケットによくたとえられる。
資料引用元:
https://www.weblio.jp/content/%E6%88%90%E5%BD%A2%E6%9D%90%E6%96%99
https://www.keyence.co.jp/ss/products/sensor/plastic-molding/about/material.jsp
筆者:朱泳霖
2020年7月2日