浸炭とは炭素原子を鋼表層に浸透させる過程です。また、低炭素鋼のワークに高炭素鋼の表層を持たせて、また焼入れと低温焼戻しを通じて、ワークの表層に高硬度と耐摩耗性が備えるとともに、ワークの中心部に依然として低炭素鋼の靭性と塑性を保持しています。
CD浸炭(高濃度浸炭)法は一つの浸炭工芸で、製品表面の炭素量を多くして、マルテンサイト組織中に多量の粒状金属炭化物を析出させる浸炭法です。鋼を浸炭温度に加熱して、表面炭素含有量がオーステナイト飽和度に達した後、Ar 1点よりやや低い温度まで高速に冷却して、その後浸炭温度に加熱して炭素を浸透させて、またAn点よりやや低い温度まで高速に冷却することを繰り返して、オーステナイト粒界に粒状炭化物を析出させます。炭化物の析出数は繰り返しの浸炭・冷却の回数にかかわっています。
つまり、CD浸炭は大量の強い炭化物の形成元素(例えばCr、Ti、Mo、V)を含む形鋼を採用して浸炭雰囲気で加熱し、炭素原子が表面から内部へ拡散すると同時に、浸炭層中に例えば(Cr.Fe)7C3、(Fe.Cr)3C、V4C3、TiCなどの分散合金炭化物が大量で沈殿して、CD浸炭を実現します。
CD浸炭法は部品の耐摩耗性、積載能力と使用寿命を向上できます。日本、ロシア、ヨーロッパなどで重視されて、生産に使われています。
資料引用元:
https://baike.sogou.com/v513356.htm?fromTitle=%E6%B8%97%E7%A2%B3
http://www.jianshe99.com/jianzhu/fuxi/re2014112015435022426760.shtml
https://baike.baidu.com/item/%E9%AB%98%E6%B5%93%E5%BA%A6%E6%B8%97%E7%A2%B3/22226576?fr=aladdin
https://www.okanetu.co.jp/technology/shintan/
筆者: 陳路安
2019年12月15日