硬質クロムめっきは各種基体表面に厚くコーティングされためっき層であり、その厚さは一般に20μm以上であり、クロムの特性を利用して部品の硬度、耐磨耗、耐温性と耐食性などの性能を向上させる。クロムメッキは、ビッカース硬度で1000程度の硬度が得られ、潤滑性、めっき厚性、型離れ性および、耐摩耗性等の機械的特性を、比較的安価に付与する表面処理法として高く評価される。
画像引用元:https://baike.baidu.com/item/硬铬电镀工艺/1361476?fromtitle=%E9%95%80%E7%A1%AC%E9%93%AC%E5%B7%A5%E8%89%BA&fromid=16212473&fr=aladdin
硬質クロムめっきの技術特徴は以下の通りである:
1)陰極電流効率が50%〜65%に達し、堆積速度が速い。
2)めっき硬度が高く(900~1200HV)、均一的に密な網状割れを示し、耐摩耗性が高い。
3)めっき液の分散能力が良く、めっきの厚さが均一で、粗雑疱腫現象が発生しにくく、クロム層の外観が青くて平らである。
4)めっきは基体との結合力が強く、前処理は伝統技術と似ており、操作は伝統技術より容易である。
このようなクロムメッキの特長から各種シリンダー、ローラー、シャフトおよび、金型等の性能改善と寿命延長、摩耗部品の修正等に広く用いられる。使用目的が装飾以外のもので、比較的厚いメッキのことを、硬質クロムメッキと呼んでいる。
クロムメッキはバレル処理法が可能なのか。陰極電流効率が悪いので、バレル処理法で不可能である。簡単にいいますと、硬質クロ厶の処理液は抵抗が非常に高いので高電圧にて処理する。これは、バレル法では不向きということである。めっきがつかない製品、電圧で焦げる製品など不良率が非常に高くなる。
資料引用元:
https://wenku.baidu.com/view/e0f7f259cd7931b765ce0508763231126edb7786.html
https://www.sanwa-p.co.jp/sp/faq/detail.php?id=4872
http://www.sanken-k.co.jp/wgs/blog/fp/11/
筆者:钟珮瑜
2019年5月29日