バレルメッキとは「バレル」という器にメッキしたい製品を入れてフタをして、メッキ槽に投入して回転させながらメッキを行う方法です。チップ部品やナットなどの細かい製品を大量にメッキすることに適しています。バレル本体は塩化ビニール、ポリプロピレンもしくはアクリル樹脂製で、表面に小さな品物が落下しないようにメッキ液が出入りできるような穴がたくさん開いています。
バレルメッキの特徴として小さな製品などを一回のメッキ処理で大量に加工することができます。さらにバレルサイズ、バレル形状、バレル回転速度などを変更することで大小問わず多種多様な製品にメッキを行うことも可能です。一度に大量にメッキすることができますから、一般的なメッキと比べてメッキ処理のコストがやすくなります。
バレルメッキのデメリットは数量が少ない場合、あるいは試作品などの加工を行う場合、製品単体でメッキができないことです。これらの場合、ダミーという導電性のある模擬製品と混合させてメッキを行いますが、ダミーと混合させた製品は膜厚バラつきが大きくなることがあります。
画像引用元:https://www.kiyokawa.co.jp/sp/technology/technology.asp?hed=149
資料引用元:https://www.kiyokawa.co.jp/sp/technology/technology.asp?hed=149
筆者:孔德珩
2019年6月17日