成型

真空・圧空成形型

真空・圧空成形とは熱成形の一つで、熱可塑性樹脂板(シート)を加熱軟化させた状態で型と真空を使って形を整え、冷却して成形する方法である。

別々に見ると、真空成形は雄型もしくは雌型どちらか一方の型を用い、熱で軟化させたプラスチックシートに型を押さえつけ、プラスチックシートと型の間にある空気を吸引(真空状態)することで、型に密着した形状にする成形法である。

真空成形工程

画像引用元:http://www.araki-mfg.com/useful/process.html

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代表的な製品:自動車内装・外装製品カバー、家電品の内装部品(冷蔵庫など)、医療器械カバー、電気・電子部品製品のハウジングなど

圧空成形とは、真空成形と同時に、圧縮空気(数バール)をかけ、より金型へ密着させて成形する方法で、真空成形よりも精度が高い形状が得られ、射出成形にも劣らないシャープさ、形状が得られる。

また、使用する型も真空成形同様に、雄型もしくは雌型どちらか一方を使用する。

圧空成形工程(成形、冷却工程だけは真空成形工程と違う)

画像引用元:http://www.araki-mfg.com/useful/process.html

代表的な製品:機械カバー、自動車外装パーツ、自動車内装パーツ

射出成形と比べ、真空成形、圧空成形のどちらでも要求の特性や生産ロットに応じた際、比較的修正が容易でコストを抑えることができ、工期が短いが、真空成形より圧空成形による成形品の肉厚もより均一に保たれ、精度が高く射出成形と同等のシャープなデザインが可能である。

真空成形機と圧空成形機は幅広く利用されており、市場にも様々な種類がある。高速連続真空成形機、小ロット対応多品種対応小型連続真空成形機などの種類もあれば、圧空成形もできるトリミング機能付高速連続真空圧空成形機、ロールシート連続圧空真空同時トリミング成形機もある。どのような成形機にすればいいのか自社の成形製品の特徴、コストの予算、生産の便利性などを考慮したうえで決めよう。

資料引用元:

http://www.araki-mfg.com/useful/process.html

http://www.kobayashi-gk.co.jp/bujiness/bujiness2.html

http://www.asano-lab.co.jp/products/tf_roll/fi.html

筆者:田芳

2019年7月5日