インサート成形とは、樹脂金型の中に樹脂以外の物を埋め込んで固定して、その後に樹脂を射出することによって樹脂と一体で成形する成形方法です。射出成形した樹脂パーツは使用する樹脂によって、強く丈夫で、大きな負荷や高温の環境、酸やアルカリ腐蝕に耐えることができます。金属に引けを取らない樹脂もあって、軽いうえに安価です。
インサート成形には下記のようなメリットがあります。
- 違う材質同士を一体化になれます。
- 接合強度が向上できます。
- 耐久性が向上できます。
- 成形だけでは実現できない特殊な形状も対応できます。
- フィルムなどをインサートすることで、外観面が向上します。
- 封止できます。
- 組立工数が削減できます。
- 位置精度が向上できます。
さらに、インサート成形には、部品の軽量化が図れるというメリットもあります。金属のインサート部品を組み込んで成形した樹脂パーツは、すべて金属でできている部品に比べて軽くなります。
インサート成形に適切な材料と言えば、ほとんどの熱可塑性樹脂を使用できます。POMやナイロンなど剛性の高い樹脂は適した材料です。PPSやPEIなどの成形温度が非常に高い樹脂では注意が必要です。
資料引用元:
https://www.shashutsuseikeikanagata.com/index/mn_genre_03/
https://www.protolabs.co.jp/resources/design-tips/building-strength-into-parts-with-insert-molding/
筆者:孔德珩
2019年7月22日