ラッピング研磨とは微細な硬い粒子を同時に作用させ、対象表面を少しずつ削ることにより、表面の凹凸(粗さ)を小さくし鏡面状態にする加工作業もことである。
ラッピング研磨に応用される添加物
ラッピング研磨を行う時 、対象表面 の凹凸(粗さ)を 切削するために 、添加物を用いる必要がある。
- ラッピング剤:ダイヤモンド、炭化ケイ素、アルミナなどの砥粒である。
- ラッピング工作液:機械油、石油、ステアリン酸、オレイン酸などの液である。
湿式ラッピングと乾式ラッピング
ラッピング研磨は湿式ラッピング、乾式ラッピング、半乾式ラッピングに分けられる。
- 湿式ラッピング:ラッピング工作液を研具表面に塗布するもしくは続けて注ぎ込み、砥粒(W 14~W 5)を研磨工具とワークの間に転動しながら作用することにより、ワークの切削を実現することである。湿式ラッピングは広く応用されている。
- 乾式ラッピング:研具の表面にラッピング剤(W 3.5~W 0.5)を均等に押し付け、また少量の潤滑剤を塗布し研磨することである。乾式ラッピングは高精度研磨に多く使われている。
- 半乾式ラッピング:半乾式ラッピングに使われたラッピング剤はペースト状の研磨クリームで、高精度研磨にも低精度研磨にも利用できる。
ラッピング研磨の特徴
- ラッピング研磨は設備が簡単で、高精度が要求される。
- 加工の品質に優れ、高精度と低Ra値が得られる。しかし、一般的には、加工面と他の表面との位置精度は向上できない。
- 各種の鋼、鋳鉄、銅アルミニウム及びその合金、硬質合金、陶磁器、ガラス及び一部のプラスチック製品などを加工できる。
- ラッピング研磨は単一部品の小ロット生産で、各種の高精度型面を加工できるだけでなく、大量生産にも応用されている。
資料引用元:https://baike.baidu.com/item/%E7%A0%94%E7%A3%A8%E5%B7%A5%E8%89%BA/10637509?fr=aladdin
筆者:陸観鳳
2019年10月1日