PMMAとは優れた透明性を持つ熱可塑性高分子材料で、通常、アクリル樹脂と呼ばれている。一般的な比較素材としては、ガラスは割れやすい懸念があるため、アクリルはガラスの代替材料として使用されることに適している。
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PMMAの物理的性質
- 密度は約1.15-1.19 g/cm3で、ガラスより低い。
- 引張強さ、圧縮強さ、曲げ強さに関しては、普通ガラスの中で高い性能を発揮する。
- 全光線透過率は92%で、ガラスよりも透明性に優れている。
- 加工、着色がしやすく、そして鮮やかな着色が可能で、さらに耐候性にも優れている。
PMMAの化学的性質
PMMAは有機溶剤に弱いという特徴がある。特に四塩化炭素、ベンゼン、トルオールジクロルメタン、クロロホルム、アセトンなどに可溶となる。
PMMAの用途
- PMMAの質量が他の同じ体積の材料より比較的に軽く、価格も安く、特に四塩化炭素、ベンゼン、トルオールジクロルメタン、クロロホルム、アセトンなどに可溶となるという特性があるので、トランジスターの材料として使われている。
- PMMAは射出成形、機械加工、熱成形などの簡単な成形加工方法でできるので、コストが低く、大量生産もできる。その為、自動車のライト、広告塔、看板、照明器具などの各分野でも使用されている。
- PMMAの優れた透明性と比較的強い耐衝撃性の特性で、建築への用途も広がっている。例えば、天井、ドーム、屋根、壁、銘鈑、水槽、ラジオ、浴槽、什器などにも応用されている。
筆者:陸観鳳
2019年10月3日