PPSは熱可塑性が高い新型の樹脂で、電子機械や自動車、機械、化学領域などでよく使用されている。
PPSは様々な長所を持っている。高温に耐え、180℃ー220℃の範囲での使用が可能であり、そして、サイズが安定していて、耐食性にも優れている。充填して、改造したPPSは特殊工程プラスチックによく使用されていると同時に、複合材料やフィルムを作って、電子機械や航空、自動車などの領域で使用することもある。また、PPSは一部の金属材料の代替品となる一方で、生産時、廃棄ガスや汚染物質が出ない。匂いもなく、安全性が高くて、爆発の恐れがないこともそのメリットの一つである。しかし、デメリットとして、価格が高く、粘度が足りないことが指摘されている。
PPSは1971年にアメリカで工業化の生産を実現し、日本の企業も研究開発と生産に取り込んでいる。現在、日本の生産量はアメリカより多く、生産工場はアメリカ、日本、ヨーロッパに集中している。中国国内でも研究開発に尽力しており、ある程度の成功を収め、輸入に頼る現状を変えたが、種類が少なく、高性能の製品が多くないという問題が存在しているため、これからのさらなる発展を目指している。
筆者:孔德珩
2019年10月5日