シャーリング加工とは、シャーリングマシーンを用いて板材を一定の幅に切断する加工のことで、せん断加工とも呼ばれる。加工原理はハサミと同様で、上下に刃のついたシャーリングマシーンに金属を差し込んで、上の刃を押さえ付けることで金属を切断する。
シャーリングマシンは様々な種類があるが、板金素材の厚さや大きさ、作業効率にコストなど、用途に合わせて機械を選定することが重要である。ここで、シャーリングマシンのいくつかの種類を紹介したいと思う。
メカシャーリング
メカシャーリングとはせん断する刃を動かす動力が機械式のもので、機械式シャーリングとも言う。一番速くせん断することができるが、厚さ6mm以上の板材には向いていない。
油圧シャーリング
油圧シャーリングとはせん断する刃を動かす動力が油圧式のもので、せん断する速さはメカシャーリングより遅いが、厚いものにも向いている。
コーナーシャー
メカシャーリングと油圧シャーリングが素材を直線にカットすることに対して、コーナーシャー、またコーナーカッターと呼ばれ、素材の角をV字型や切り欠き、せん断するシャーリングマシンで、コーナーシャー、またコーナーカッターと呼ばれる。
バイブロシャー
バイブロシャーは刃物を振動させて素材を切る機械で、直線だけでなく、円弧状に切ることもできる。
足踏みシャーリング
足踏みシャーリングは足で踏む力を使って上刃を下すせん断機である。最も原始的なせん断機械であり、薄い銅や亜鉛の金属版、スチールベースの樹脂版などは高価なレーザー加工機を買わなくても足踏みシャーリングで十分代用できる。
資料引用元:
https://www.kousakukikai.tech/shearmachine/
https://wenku.baidu.com/view/d3790877cec789eb172ded630b1c59eef8c79a86.html
筆者:孔德珩
2019年10月5日