成型

シェルモールド鋳造の特徴

シェルモールド鋳造とは、精密鋳造法のひとつで、粘結剤を添加した鋳物砂を加熱した金型にかけて、熱硬化させた鋳型を用いる鋳造法です。鋳型が貝殻状になることからこう呼ばれます。

では、シェルモールド鋳造はどういう特徴があるでしょうか。

まず、樹脂砂を用いて薄いシェル型あるいはシェルコアを製造することで、使用する型砂の数を著しく減少させることができます。また、シェルモールド鋳造はシェル状の鋳型のため、通気性が良いです。そして、得られた鋳物の輪郭がはっきりしていて、表面もきれいで、サイズも精確で、さらに機械加工や少量の加工も必要としません。そのため、シェルモールド鋳造は特に高い寸法精度が要求されて、壁が薄くて、複雑な形状があって、しかも大ロット生産が必要ある各種合金の鋳物に適しています。例えば、自動車部品などの大量生産品の鋳型を製作する場合によく利用されています。その上、シェルモールド鋳造は鋳物が不良が生じにくいので、鋳型の長期保存も可能になります。

一方では、シェルモールド鋳造も無視できない欠点があります。例えば、型砂に使う熱硬化性の樹脂が高価です。また、鋳物の大きさも制限されます。さらに、鋳物砂を再利用するには、特別な処理設備が必要です。

画像引用元:http://www.nbtdcasting.com/news/398.html

資料引用元:

https://baike.baidu.com/item/壳型铸造/322253?fr=aladdin

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%A B%E3%83%89%E9%8B%B3%E9%80%A0

筆者:钟珮瑜

2019年10月6日