ブランクは、まだ加工されていない原材料である。ブランクの種類は鋳物、鍛造品、型材、溶接部品などを含んでいる。
鋳物
一般的に、複雑な形状のブランクは鋳造で製造する。多くの鋳物は砂型鋳造を採用しているが、寸法精度に高い要求がある小型鋳物は、永久型鋳造、精密鋳造、圧力鋳造、遠心鋳造などの特殊鋳造で製造することができる。
鍛造品
鍛造品のブランクは、鍛造した後、連続で均一な金属繊維構造を得られる。それゆえ、鍛造品は優れた力学特性を持ち、複雑な鋼部品によく使用されている。その中に、自由鍛造品は精度と生産性が低く、主に小ロット生産と大型鍛造品に使用される。また、金型鍛造品は寸法精度と生産性が高く、主に生産量の高い中小型鍛造品に使用されている。
型材
型材は主にプレート、バー、ワイヤーが含まれている。また、常用の断面形状は、円形、正方形、六角形、および特殊な断面形状である。
型材の製造方法は熱間圧延と冷間引抜の二つの種類に分けられる。熱間圧延型材はサイズが大きく、精度が低いので機械部品に応用されている。冷間引抜型材は、小型で高精度であり、ブランクに高精度が要求される中小規模の部品に使用されている。
溶接部品
溶接部品は、主に単体の小ロット生産、大型部品、サンプル試作に用いられる。その利点は、製造簡単で、生産サイクルが短く、材料を節約できることにある。しかし、その耐振動性が悪くので、時効処理後に機械加工を行う必要がある。
筆者:周文薏
2019年10月17日