量産

ガラス基板

ガラス基板はタブレットディスプレイ(FlatPanel display,FPD)産業の重要な基礎材料の一つである。その表面にはIn2O3またはSnO2の透明導電層すなわちITO膜層があり、リソグラフィーによって透明な伝導パターンを作製する。これらの図形は画素パターンとアウターリードパターンから構成されるので、アウターリードは伝統的な錫溶接ができず、導電ゴムストリップや導電テープなどで接続するしかないのだ。

ガラス基板という部品は液晶パネルの総コストの17%しか占めていないが、極めて珍しいので、輸送コストが非常に高い。また、その生産量はカラーフィルタなどの部品の生産量に直接的に影響を与える為、パネル生産のより重要な一環である。

画像引用元:https://www.glass.com.cn/glassnews/newsinfo_218485.html

現在、商業的に応用されているガラス基板は、主な厚さが0.7mmと0.5mmであり、さらに薄い(0.4 mmなど)厚さのもプロセスに入る予定である。一般的に、TFT-LCDパネルは二枚のガラス基板に使用され、それぞれ下地ガラス基板及びカラーフィルタ(COLOR FILTER)の基板として使用される。

LCDに使用されるガラス基板は、アルカリガラスと無アルカリガラスに分けられる。一方では、アルカリガラスは、ソーダ石灰ガラスおよび中性ホウケイ酸ガラスを含み、主にTNおよびSTN LCDの製造に使用されている。他方では、無アルカリガラスは、主にアルミニウムシリケートガラスである。そのアルカリ金属総含有量は1 %未満であり、主にオーバーフロー溶融法によって製造されたTFT-LCDに使用されている。

資料引用元:

https://www.glass.com.cn/glassnews/newsinfo_218485.html

https://www.glass.com.cn/glassnews/newsinfo_215894.html

筆者:孔靖茵

2019年10月29日