ワイヤーとは、簡単にいうと針金のことを指します。いろいろな素材のものがあるが、シルバーワイヤー、ステンレスワイヤー、銅ワイヤー、ナイロンコーティングワイヤーなどがよく使われている。
ワイヤー放電加工とは、ワイヤーを放電させて、その熱によって素材を切断する技術である。同じく熱を利用した加工法でいうと、レーザー加工があるが、レーザー加工は光の熱を利用する一方で、ワイヤー放電加工は電気の熱を利用する。ワイヤー放電加工で加工できる材質は鉄、ステンレス、銅などが挙げられる。
ワイヤー放電加工の種類として、浸漬式と吹きかけ式という二種類が挙げられる。浸漬式は純水や油などの加工液を貯めた水槽のようなところで加工をする方式で、吹きかけ式はノズルからワイヤーに沿って液体を吹きかける方式である。
ワイヤー放電加工のメリットはたくさんある。その中で、繊細な作業に向いていることおよび、材料の硬さに左右されず加工できることがワイヤー放電加工の最大の特徴と言われている。一方で、デメリットとして、大量生産や加工のスピードが挙げられる。
ワイヤー放電加工は人々の生活と緊密にかかわっている。航空機の部品から、日常生活で使える携帯電話の金属部品や家電製品の部品に至るまでもワイヤー放電加工が用いられている。
資料引用元:
https://www.weblio.jp/content/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC
https://fa-bit.net/articles/wire-electric-discharging
筆者:孔德珩
2019年11月16日