焼なましには組織を均一にする役割もあって、処理が不完全だと鋼材の組織や硬さが不均一となって、機械加工に適さなかったり、加工ムラが生じる一因となったりします。さらに、加工の際に曲がりや反りが発生したり、焼入れした場合の硬さにもバラつきが生じたりすることもあります。
生産では、焼なましプロセスの応用が広いです。ワークの要求した焼なましの目的によって、焼なましのプロセス規範も多種です。焼なましには、「拡散焼なまし」「完全焼なまし」「球状焼なまし」「等温変態焼なまし」「応力除去焼なまし」などに分けられます。
その中に、完全焼なましは最も広く応用されている焼なまし方法で、主に亜共析鋼と共析鋼の鍛造物、圧延物及び鋳物の焼なましに用いられます。一般的な構造鋼、スプリング鋼及び熱金型鋼インゴットに対して、完全焼なましの加熱速度は100~200℃/hです。
完全焼なましの目的は結晶粒の微細化、硬さの低減、切削性能の向上、内応力の除去です。結晶粒を再結晶焼なましによって微細化して、残留応力を組織的に均一に除去して、鋼材の性能を向上させるために用います。そのため、完全焼なましの温度は高すぎるにならなくて、普通がAc 3時以上の20—30度で、炭素の品質の点数が0.30%—0.60%の中炭素鋼に適用します。
画像引用元:http://m.sohu.com/news/a/120901580_549648
資料引用元:
https://baike.baidu.com/item/退火/1039313?fr=aladdin
http://m.sohu.com/news/a/120901580_549648
https://baike.baidu.com/item/完全退火/347157
https://www.keyence.co.jp/ss/products/recorder/heat/basics/type.jsp
筆者:钟珮瑜
2019年11月20日