塩浴焼入は、溶融状態の塩でワークピースを加熱および急冷し硬化されるプロセスである。塩浴加熱は、通常の空気媒体炉より加熱スピードが速く、そして品質もよりよい。また、脱炭と酸化損失が小さく、加工物が吊り下げられた状態であるため、熱処理の変形も小さいという特徴もある。
塩浴焼入の必要な条件
1 良好な流動性と高い熱伝達能力を持つ。
2 ワークピースへの大量の付着を避けるため、低粘度の要件を求める。また、塩浴焼入れのプロセスを終わったあと、ワークピースはやすく洗浄できる。
3 ワークピースに強い腐食作用がない。
4 使用温度で大量の有毒ガスを揮発させない。
5 低価格で、手に入りやすい。
6 塩浴の表面は空気と接触していることがあれば、ワークピースによって酸化物が持ち入ることもある。塩浴が加熱されると酸化と脱炭を防ぐ効果を徐々に低下させるため、長期間の使用では、塩浴は定期的に脱酸素する必要がある。
塩浴焼入の利点:
1.焼入れ加熱時間が短く、結晶粒が粗大化されず、靭性が強い。
2.炉の温度分布が良好だ。
3.高温領域は急速に冷却され、低温領域はゆっくりと冷却され、急冷しやすい。
4.広い範囲の熱処理条件に対応できる。
5.酸化的脱炭が少ない。
6.熱処理温度、時間調整は短時間で完了することができ、複数の品種に対応することができる。
7.設備のコストは比較的に安い。
資料引用元:
https://zhidao.baidu.com/question/584583987.html
筆者:周文薏
2019年11月22日