炎焼入はアセチレン酸素炎（最高温度が3100℃に達する）またはガス酸素炎（最高温度が2000℃に達する）でワークピースの表面を急速に加熱した後、水または有機冷却液を噴きかけて冷却する表面焼入れ方法である。炎焼入による局部硬化に適した材料は、必ず充分な炭素含有量（一般的は0.4%である）がある必要である。また、このプロセスは通常で、低焼入硬化性を持つ低合金鋼または普通の炭素鋼に用いられる。
炎焼入はほとんど瞬時である。加熱媒体は、酸素アセチレン、酸素ガス、プロパンまたは他の任意の気配りで適切な加熱速度を持つガスの混合とすることもできる。焼入温度はストーブ焼入に要求されるものと同じである。
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一般的に、炎焼入に用いられる鋼は、炭素量0.40%から0.95%までを含む炭素鋼と低合金鋼である。マルテンサイトステンレス鋼などの高合金鋼や工具鋼にも局部硬化法が使用されることがあるが、中炭素鋼はより多く使われている。
また、炎焼入の時では、高焼入れ硬化性鋼は大きな亀裂の傾向がある。焼入前に予熱部品（約149℃）と油または水溶性有機液で焼入れすることにより、低合金鋼と工具鋼の開裂傾向を低減することができる。
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筆者：孔靖茵
2019年11月27日