スポット溶接とは、加圧し被溶接材を緊密に接触させた後、電流を流し、電気抵抗のジュール熱により、被溶接材の接触部を溶融し、冷却してから溶接点を形成する溶接方法である。溶接品質に影響を与える要素は溶接電流や、通電時間、電極圧力、分流などがある。
スポット溶接のプロセス
スポット溶接を行う前に、被溶接材の表面をきれいにする必要がある。一般的な方法は酸洗いである。即ち、濃度が10%で、加熱された硫酸の中で酸洗いをしてから、お湯の中で洗うことである。具体的なスポット溶接のプロセスは以下の通りである。
- 被溶接材の継ぎ手をスポット溶接機の上電極と下電極の間で挟み込む。
- 通電し、二つの被溶接材の接触部を加熱して、局部部分を熔解させ、溶接ナゲットを形成する。
- 電流を切り、圧力を保持し続けることで、溶接ナゲットが圧力作用の下で冷却凝固させ、溶接スポットを形成する。
- 圧力を取り除き、被溶接材を取り出す。
スポット溶接の特徴
- 溶接を行う時、接触部にの加熱時間が短く、溶接速度が速い。
- 電気エネルギーを消耗するだけで、填充材料や溶接剤、ガスなどはいらないのだ。
- スポット溶接の品質は主にスポット溶接機でコントロールする。スポット溶接機は操作が簡単で、機械化と自動化の程度も高く、そして生産率も高い。
- 労働強度が低く、そして労働条件も良い。
- 溶接中の通電は非常に短い時間で完成するので、大電流及び圧力が必要となる。それゆえ、溶接過程のプログラム制御がかなり複雑で、スポット溶接機の電気容量も大きく、設備の価格も比較的に高いのだ。
資料引用元:https://baike.baidu.com/item/%E7%82%B9%E7%84%8A/8973978?fr=aladdin
筆者:陸観鳳
2019年12月9日