金属射出成形（MIM）とは、プラスチック射出成形と金属粉末冶金を組み合せた複合の製造技術で、ダイキャストやチクソモールディングに代表される金属塊を原料とする金属の溶融した射出成形とは異なります。
金属射出成形は複雑な三次元形状が加工できて、精密機器、電気・通信機器、さらに自動車や医療機器など幅広い分野において応用の可能性があるため、ニーズが拡大しています。
例としては、自動車工業において、どのような状況で金属射出成形を採用しますか。次のような点からバランスして考慮できます。
１、製品の複雑さ
金属射出成形はプラスチック射出成形のように複雑な部品を実現する柔軟な設計です。複数のパーツで組み立てる必要がある部品は、一つのMIM部品に設計することができます。
２、重量と寸法
製品の重量範囲は0.1-250gで、その中に50gは最も経済的な重量です。また、重量が0.01gの製品も生産できます。でも、原材料とする粉末の価格なので、100g以上の製品はコストがある可能です。一方で、2-6mmの肉厚は金属射出成形に対しては最適です。
３、生産量
1万から200万の量は最適かつ経済的な数量で、数量が多いほどコストの優位性が現れます。そして、金型や開発費用を考えると、製品の量が少なかったら、費用を製品に割り勘してしまうと、単価が高くなります。
４、原材料と性能
金属射出成形を使用できる材料範囲は非常に広くて、ステンレス、低合金鋼、硬質合金から、超合金、チタン合金、金属基複合材料に至るまで使えます。性能的には、ほぼ完全緻密になる必要で切削しにくい材料、非標準的な材料、良い表面粗さ及びより明確な構造特徴のディテールなどが必要なものは、すべてMIM工芸を採用することに適しています。
資料引用元：
https://auto.gasgoo.com/News/2015/05/251125172517603365330.shtml
http://metal-injection-tech.com/exp/
筆者：钟珮瑜
2019年12月12日