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CO2溶接について

CO2溶接とは二酸化炭素ガスを利用し、アーク及び溶接エリアの母材をシールドするアーク溶接である。

他のアーク溶接に比べると、CO2溶接は顕著な特徴を持っている。

  1. 溶接の生産性が高い。溶接過程では、溶接スラグの発生がほとんどなく、生産性は溶接棒アーク溶接より1~3倍向上する。
  2. 低合金鋼をCO2溶接すると、クラックが発生しにくい。CO2溶接は油、さび、水分などに敏感ではなく、そして湿気やさびに強い低水素型の溶接方法である。
  3. 適用範囲が広い。自動溶接または半自動溶接の方法を採用し、全位置溶接が可能である。
  4. 溶接のコストが低い。二酸化炭素気体は工業で多く使われており、そして手に入れやすく、価格も安い。また、溶接過程で電気エネルギーの消耗も少ない。
  5. 溶接中のアークの可視性が高く、溶接ビードの位置合わせや、溶融池の熔解及び溶接ビードの成形にの制御もしやすく、曲線ビードの溶接、空間位置のビードの溶接にも有利である。
  6. 二酸化炭素ガスの密度が比較的に大きい。アークで加熱された後の体積膨張が比較的に大きいので、空気を引き離して熔解池とアークをシールドする効果がかなり高いのだ。

画像引用元:https://baike.baidu.com/pic/%E4%BA%8C%E6%B0%A7%E5%8C%96%E7%A2%B3%E4%BF%9D%E6%8A%A4%E7%84%8A/4461306/0/728da9773912b31bf0ef47cb8c18367adbb4e155?fr=lemma&ct=single#aid=0&pic=728da9773912b31bf0ef47cb8c18367adbb4e155

一方で、二酸化炭素ガスの物理的と化学的な性質により、CO2溶接には一部の問題をもたらす。以下では、幾つかを列挙する。

  1. 二酸化炭素ガス及び高温で分解された酸素は強酸化性があり、しかも温度が高くなるにつれて酸化性が強くなるのだ。その強酸化性により、溶接過程で、合金元素の焼損を引き起こすので、脱酸素剤を含むワイヤを採用する必要がある。
  2. 溶接中にスパッタがあり、ビードの外観がかなり粗末になることもある。
  3. 鉄以外の金属の溶接には応用できない。低炭素鋼や低合金鋼などの黒色金属の溶接だけに応用できる。
  4. ステンレス鋼に対しては、ビードの金属は浸炭の現象があり、耐粒間腐食の性能に影響を与えるので、ビードの性能への要求が高くない部品にしか応用できない。

資料引用元:http://www.sohu.com/a/322102521_120122011

筆者:陸観鳳

2019年12月19日