ABS樹脂はアクリコニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Strene)の三種類を組み合わせ共重合合成した樹脂プラスチックです。硬度や強さがあって、衝撃や曲げ疲労などに強くて、加工性にも優れています。主に家電や電子製品の外装、自動車、工業製品などに使われています。
中国は世界最大のABS樹脂の消費国だと言われています。主に電子や電気製品などに使用されていますが、家電製品と自動車の増加につれて、ABS樹脂の使用量も大幅に増加しています。中国では一番ABSを使用している業界は家電業界で、約80%占めていますが、その次は電子製品の業界の8%で、自動車業界は3%占めています。
中国はABS樹脂の使用量と生産量の増速は速いものの、国内の需要を満足することができていないため、輸入に頼るしかありません。中国はABS樹脂の輸入量が世界一になり、2010年には輸入量が216.9万トンに達しました。
近年、改質ポリビニルなどの代替品が発展しているため、家電業界におけるABS樹脂の使用量がだんだん減ってきましたが、小型家電製品やオフィス設備などの業界での使用量が多くなっています。ABS樹脂は衝撃に強いため、冷蔵庫などの家電製品に向いています。例えば、冷蔵庫の扉は通常HIPSという材質を使用していますが、ABS樹脂を使用すれば、扉の厚さを減少したり、コストを抑えたりすることができるため、現在ABS樹脂に変わりつつあります。
資料引用元:
https://wk.baidu.com/view/c56a021255270722192ef770?pcf=2
筆者:孔德珩
2020年2月7日