ポリスチレンとはスチレンをモノマーとするポリマーである。略号はPSで、無色透明の熱可塑性プラスチックである。
ポリスチレンの主な性能
- 力学性能:ポリスチレンは硬質の脆性材料であり、応力作用で脆性破裂を表現する。
- 熱性能:ポリスチレンは耐熱性が比較的に悪い。連続で使用される場合では、温度が60℃ぐらいにするほうがよい。最大限の場合では80℃を超えてはいけない。また熱伝導率が04~0.15 W/(m・K)で、温度によってほとんど変わらないので、ポリスチレンは良好な断熱性を持っている。
- 電気性能:ポリスチレンは良い電気性能があり、優れた電気絶縁材料である。
- 光学性能:ポリスチレンは良い光学性能が備えており、全波長の可視光を透過することができる。一方で、その耐候性が低いので、ポリスチレンで光学部品などの透明性の高い製品を作る際には、適切に老化防止剤を添加するほうがいい。
- 化学性能:ポリスチレンは耐腐食性が良いが、耐溶剤性、耐酸化性が悪い。溶解度パラメータに近い多くの溶媒、例えば、テトラクロロエタン、スチレンに溶解できる特性を持っている。鉱物油、脂質芳香炭化水素、エーテル、アセトン、フェノールなどに溶けないが、それらに膨潤されることができる。また、熱、酸素、大気条件の下で老化が起こりやすい。
ポリスチレンの用途
ポリスチレンは軽工業市場に広く使われ、日用の装飾、照明と包装及び使い捨てのバブル弁当箱などにも使われている。電気方面では、ポリスチレンは優れた絶縁材料と断熱材料なので、様々な計器ケース、ランプカバー、光学化学機器部品、透明フィルムなどの製造に使用されている。
筆者:陸観鳳
2020年2月16日