サーミスタはセンシング素子の一種で、温度係数によって正温度係数のサーミスタ(PTC)と負温度係数のサーミスタ(NTC)に分けられます。サーミスタの典型的な特徴は温度に敏感で、異なる温度で異なる電気抵抗値を示すことです。正温度係数のサーミスタ(PTC)は、温度が高いほど電気抵抗値が大きくなります。負温度係数のサーミスタ(NTC)は温度が高いほど電気抵抗値が低くなります。
サーミスタの材料は一般的に半導体類、金属類、合金類この3種類に分けられます。
- 半導体サーミスタ材料は単結晶半導体、多結晶半導体、ガラス半導体、有機半導体、金属酸化物などがあります。それらは大きな電気抵抗係数と高い抵抗率を持って、そして作ったセンサーの感度もかなり高いです。しかし、この種類の材料は電気抵抗と流量が指数関数の関係を持っているため、温度の測定範囲が狭くて、均一性もよくないです。
- 金属サーミスタ材料は温度の測定、電流制限器及び自動恒温加熱素子などの分野で広く使われています。例えば、プラチナ電気抵抗温度計、ニッケル電気抵抗温度計、銅電気抵抗温度計などがあります。
- 合金サーミスタ材料はサーミスタ合金とも呼ばれます。この合金は電気抵抗率がかなり高くて、しかも抵抗値も温度の変化により高い感度を持って、温度センサーを製造するための優れた材料です。
筆者:何桃紅
2020年5月17日