原子吸光分光光度計は、物質基底状態の原子蒸気の特徴が放射吸収に対する作用に基づいて金属元素の分析を行うのである。微量元素を敏感に且つ確実に測定することができる。原子吸光分光光度計は、一般的に光源、試料原子化器、モノクロメーター、およびデータ処理システム(光電変換器及び対応する検査装置を含む) の4つの部分から構成されている。原子化器は主に、火炎原子化器と電熱原子化器この2種類がある。電熱原子化器にはよく使われるのは黒鉛炉原子化器である。
火炎原子化器
火炎原子化器は火炎原子化法の操作が簡単かつ便利で、再現性が良く、有効的光学距離が大きく、多くの元素に対して高感度であるため、広く用いられるという利点がある。一方で、原子化効率が低く、感度が不十分であり、そして固体試料を直接分析することができないという欠点を持っている。
黒鉛炉原子化器
黒鉛炉原子化器は原子化効率が高く、調整できる高温下では試料利用率が100%に達することができ、高感度であり、そして試料用量が少なく、溶融し難い元素の測定にも適しているという利点がある。一方で、試料組成の不均一性の影響が大きく、測定精度が比較的に低く、共存化合物の干渉が火炎原子化法よりも大きく、背景にの干渉が比較的に深刻であり、一般的に背景補正が必要であるという欠点を持っている。
筆者:陳路安
2020年2月23日