深セン/深圳

「深センスピード」のスタートアップ企業は競争相手を遥かにリードしている

スタートアップとは、短期間で、イノベーションや新たなビジネスモデルの構築、新たな市場の開拓を目指す動き、または概念である。法人(会社)そのものを指すものではなく、「起業」や「新規事業の立ち上げ」という解釈が一般的である。一定程度の成果を出すことで、個人投資家やVCから資金調達を行い、本格的なサービスの構築やビジネス活動の拡大、収益向上などのフェーズに移ることが一般的である。これは近年とても増えている起業のパターンで、起業自体がとても多様化してきている。

深センのスタートアップ企業は発展速度においてはるかにリードしている。自動運転技術の開発に携わっている「深セ星行科技(Roadstar.AI)」は、米国から帰国した最高経営者らが開発した。会社はわずか1年で完成車向けシステムの開発に成功した。この成長速度は創業都市の元祖であるアメリカのシリコンバレーを超えた。

画像引用元:http://www.elecfans.com/d/722527.html

報道によると、創業場所を深センに選ぶことはハードウェア集合地特有の原因もあると指摘されている。自動運転はあくまでシステムとハードウェアの結合によって実現され、センサの精度も重要である。検査設備に使用されているセンサなどのほとんどの部品は現地で購入され、深セン製造の自動運転キットを通じてコスト競争力を高めることができる。

自動運転の実用化に向け、中国はアメリカと遜色ない。深センで電子製品の代工サービスに従事する創世情報聯科技の取締役社長である藤岡淳一氏は、「無から有の技術革新の面では、シリコンバレーに劣るかもしれない。しかし技術を業務として軌道に乗せる圧倒的なスピードは深センの最大の強みである」と述べた。決定から技術者募集、試作、製品販売まで、あらゆる流れが最速で進められるという。

深センでは、2015年前後から、投資の重点はハイテク産業とハイテク人材に転向している。これまでの速度を維持しながら、自動運転やAIなどの新世代産業を発展させるために、深センは量から質への転換を求めている。

資料引用元:

http://www.elecfans.com/d/722527.html

https://suke10.com/article/1005981

筆者:钟珮瑜

2019年5月31日