熱処理とは形状加工と同様に素材の完成度を高める方法で、加熱、冷却によって素材の性質を変化させる処理のことだ。金属などを加熱したり、冷却したりして硬度や性質を変化させることです。
熱処理にはさまざまな加工方法があり、大きく分けると、全体熱処理と表面熱処理という二つに分けられる。
全体熱処理とは素材全体を変態させる熱処理のことを指します。大きく分けると、一般熱処理と特殊熱処理という二つがある。また一般熱処理にはまた焼入れ、焼戻し、焼なまし、焼ならしがある。一般熱処理に対して、特殊熱処理とは固溶化熱処理とサブゼロ処理のことを指します。
表面熱処理とは、内部組織はそのまま、素材表面のみを変態させる熱加工で、表面硬化熱処理と表面改質熱処理に分けられる。表面硬化熱処理とは、加熱や冷却することで表面のみを硬化させる熱処理で、その中に表面焼入れと浸炭焼入れに分かれている。表面改質熱処理とは、窒素などを拡散したりさせて表面を改善する。また表面改質熱処理にはまた表面窒化処理、表面潤滑処理、表面改善処理がある。これらの加工方法を行うことで、製品を硬くしたり、柔らかくしたり、さびにくくしたり、表面を均一化したりすることができる。
資料引用元:https://www.keyence.co.jp/ss/products/recorder/heat/basics/about.jsp
筆者:孔德珩
2019年7月29日