液晶ポリマー(英:Liquid Crystal Polymerまたは英:Liquid Crystal Plastic、略:LCP)は新しい高性能のエンジニアリングプラスチックである。
液晶ポリマーの主な種類
- 液晶の合成条件によると、ある温度以上で加熱することで液晶性を示すサーモトロピック型液晶と、溶媒に溶けた状態で液晶性を示すリオトロピック型液晶の二種類に分けられる。
- 骨格鎖の化学構造によると、主鎖型、側鎖型および複合型に分けられる。
画像引用元:http://img3.qjy168.com/provide/2006/01/09/147320_1_20060109201936.JPG
液晶ポリマーの特性
- 高強度、高弾性率を有する。
- 難燃性、寸法安定性に優れている。
- 耐熱性が高い。多くの液晶ポリマーの剛性部分は芳香族化合物で構成されているので、通常その耐熱性はプラスチックより高い。
- 粘度が低く、成型時の流動性に優れている。溶融時に示す液晶的性質から高分子相互の絡み合いが無いため、粘度が低く、成型時の流動性に優れている。
- 成型収縮率や線膨張係数が低い。そのため、薄肉構造や微細な成型に対応できる。
液晶ポリマーの応用
- 電気、電子分野では、プリント基板、コネクタ、ボビン・光ピックアップ部品のケースなど、さらにマイクロモーター部品などに使用される。
- 光学フィルムとしても急速に採用範囲を広げている。
- 自動車関連では電装部品の他に、コンプレッサー部品やショックアブソーバー機構部品などの機械的な部品類にも用いられる。
- 液晶は有害気体の濃度を記録できるだけでなく、漏れの位置も確認できるので、環境保護観測に重要な役割を果たせる。
資料引用元:
http://www.doc88.com/p-315941039782.html
http://www.docin.com/p-1391025248.html
筆者:陸観鳳
2019年10月7日