表面

ラッカー塗装

ラッカー塗装とは揮発性の高い有機溶剤に、ニトロセルロースや樹脂を溶かした塗料を用いる塗装方法ということである。塗料が乾く際に化学反応が起こらず、有機溶剤が揮発することで硬化する。

乾燥が早いのはラッカー塗装の最大の特徴である。そして、乾燥すると硬くなり、耐久性の高い塗面を形成する。磨き上げれば強い光沢が得られ、深みのある仕上がりにすることもできる。しかし、ラッカー塗料は塗膜が薄くなるため、耐候性では他の塗料に劣り、ブラッシング(白化現象)を起こすこともある。

また、塗膜が薄いので、補修を容易に行うことが可能である。他の溶剤に反応してしまうことがあるので重ね塗りには注意が必要になる。さらに、建物の内装や外壁に用いられる。古くから使われている手法で耐摩耗性、耐油性、耐水性、耐候性にすぐれている。

画像引用元:https://naru-gakki.com/lm-lacquerpaint/

近年では高級なギター・ベースでも極薄のポリウレタン塗装を採用したモデルも増えているし、ラッカー塗装とポリ塗装をパッと見で見分けるのは難しいのですが、長く大切に使っていくためにも自身の楽器がポリ塗装かラッカー塗装かは把握しておくほうが良い。

資料引用元:

https://tabroom.jp/contents/words/ra/lacquertosou/

https://naru-gakki.com/lm-lacquerpaint/

https://www.protimes-souken.co.jp/glossary/ra/lacquer.html

筆者:孔靖茵

2019年10月11日