クロメート処理とは、六価のクロム酸を主成分とする処理液で表面処理をする方法のことを言います。亜鉛やアルミ、マグネシウムにする場合、これらの金属がクロム酸で溶解することで、六価クロムの一部が還元されて、三価の水和クロムによる無機高分子皮膜が形成して、残存する六価クロムによる効果と相まって耐食性を向上させます。
クロメート処理には下記のようなメリットがあります。
- 化学的な性質が安定していて、耐食性に優れています。金属うまく保護することができます。
- 色が鮮やかで、透明や白の色から、黄色、金色、緑、紺色までさまざまな色で着色することができます。
- コストが低くて、操作も比較的に簡単です。
一方で、デメリットについて、六価のクロムは強い酸化作用があって、環境破壊、皮膚や粘膜に付着すると皮膚炎やガンの原因になる物質とも言われています。また大量に存在すると水に溶けやすい性質があるため、地下水に溶け込んだりすることで、自然環境の悪化も弊害があって、人体と環境への影響があるとされています。そのため、現在クロムを使用せずに防食処理を行う技術は求められています。
資料引用元:
https://wk.baidu.com/view/bd9dd8d85022aaea998f0f34?pcf=2
https://www.sanwa-p.co.jp/sp/faq/detail.php?id=1058
筆者:孔德珩
2019年10月12日