鋼の熱処理は、全体熱処理と表面熱処理この二種類がある。常用の全体熱処理には、焼なまし、焼ならし、焼入れ、焼き戻しが含まれる一方、表面熱処理は表面焼入れと化学熱処理に分けられる。
焼ならしは、焼準とも呼ばれ、鋼を臨界温度以上30〜50°Cまで加熱し、適切な時間保温した後、静止空気で冷却する熱処理プロセスであり、そして鋼の靭性を向上させる熱処理である。焼ならしの主な目的は、構造の改良、鋼の性能の改善、平衡に近い組織を取得することである。
焼ならしの主な特徴は、冷却速度が焼鈍よりも速く、焼入れよりも遅いことのだ。焼ならしをしているとき、鋼の結晶粒は速いスビートで冷却されて細かくなる。十分な強度が得られるだけでなく、靭性(AKV値)が大幅に改善され、部材の割れも低減できる。また、ある低合金熱間圧延鋼板と低合金鋼の鍛造品が焼きならしをしたら、切削性能はもちろん、材料の総合的な性能も大幅に改善される。
焼なまし工芸と比べると、主な違いは、焼ならしの冷却速度が速いため、焼ならし熱処理の生産サイクルが短いということなのだ。ですので、焼なましと焼ならしも対応できる場合で、可能な限り焼ならしを使用すると言われている。
資料引用元:https://baike.baidu.com/item/%E6%AD%A3%E7%81%AB/1040370?fr=aladdin
筆者:周文薏
2019年11月15日