真空焼入は部品の光輝処理を実現することを指す。部品の焼入冷却は真空炉内で行われ、焼入の媒質は主にガス、真空焼入油、水などである。真空焼入は各種類の浸炭鋼、合金工具鋼、高速鋼、ステンレス鋼の焼入れ、及び各種類の時効合金、硬磁性合金の固溶処理に広く応用されている。
真空中で行う焼入は主にガス焼入と油焼入という二種類がある。
- ガス焼入：真空で部品を加熱した後、冷却室に移し、高純度のニュートラルガス、例えば窒素を拡散投入することで冷却することである。高速鋼や高炭素高クロム鋼などのマルテンサイト臨界冷却速度の低い材料に適合されている。
- 油焼入：ワークピースを加熱室で加熱した後、冷却室に移し、高純度の窒素を拡散投入してから、直ちに焼入油槽で急冷することである。高品質の表面が要求されるならば、部品の真空焼入と固溶熱処理後の焼き戻しと沈殿硬化の処理はなおかつ真空炉で行う方がいい。
一方で、真空焼入、特に油焼入などの熱処理技術は部品を洗浄し乾燥する作業が必要となる。これはより難しく、手間がかかる作業なのである。現在、同時に水蒸気蒸留と真空蒸留を利用するという真空水系洗浄乾燥技術は効率が高く、大、中型企業と大量生産の流水ラインで広く使われている。しかし、この方法は、洗浄液の回収や処理、リサイクルのコストが高いという欠点がある。
資料引用元：https://baike.baidu.com/item/%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E6%B7%AC%E7%81%AB/9079146?fr=aladdin
筆者：陸観鳳
2019年11月23日