表面

ひずみ取焼きなましについて

ひずみ取焼きなましとは、歪み除却のために、荷重をかけながら加熱する処理のことです。「焼きなまし」には「柔らかくする」という意味が含まれているので、歪みを取るために、温度を上げて柔らかい状態にして歪みとりをすること殻、加工熱処理の一つだと言えます。

ひずみ取焼きなましのほか、正常化処理という加工熱処理もあります。正常化処理は鋼材の耐久性を強化することができる一方、罅が入りにくいことや、変形しにくいこと、操作が便利など様々なメリットがありますが、技術上に比較的難しくて、気候や工作物のサイズなどに影響されやすいです。

では、正常化処理とひずみ取焼きなましはどんな違いがあるのでしょうか。

正常化処理はA3点あるいはAcm点以上40度ー60度まで加熱して、そのまま保って、鋼材を均一的なオーステナイト構造になったら、空気の中で室内の温度と同じくらいまで冷却する熱処理です。一方で、ひずみ取焼きなましは鋼材の軟化を目的とします。鋼材を変形する温度以下の450度ー650度まで加熱して、そのまま保って、室温まで冷却したら、鋼材内部の歪みを除却することができます。

ちなみに、熱処理を行う際、加熱しすぎて変形することを避けるために、ゆっくり加熱したほうが勧めます。

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資料引用元:

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筆者:孔德珩

2019年11月24日