第25回 「カンバン方式におけるスケジューラ利用」

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通常「トヨタカンバン方式」の生産ラインには、生産スケジューラは不要といわれる。本当にそうなのだろうか? 当社の自動車部品製造業ユーザでの利用状況を見ると、

 

1. トヨタ系以外のOEMにも部品を提供
2. カンバンラインのボトルネック工程利用
3. カンバンラインでのシミュレーション

などの実例が見られる。

 

競争力ある自動車部品を提供しているティアワンベンダは、複数のOEM先を持ち、場合によってはキーテクノロジーを利用して他業種にも部品提供をしている企業が多い。こうしたサプライヤでは、少量多品種・納期優先の生産計画を立てる必要があるので、生産スケジューラは欠かせない。また、内製率の高いタイ工場では、カンバンラインといっても、内に熱処理や塗装・めっき工程といったバッチボトルネック工程が必ず存在する。そうした工程では、いかに納期を守りつつ、同一レシピ・同一色での連続生産を実現しつつ、段取り時間を最小化するなどの最適化ロジックが必要となる。人手ではできない計画作業となる。

最後に、シミュレーション利用としてのアスプローバだが、カンバン生産ラインでも、事前の生産計画予定を各工程で捕らえられれば、部品や治工具の準備だけでなく、内段取りの事前準備や作業員の配員などに役立つ。熟練工ばかりではないタイ工場では、フェイルセーフできるこの仕組みが力をもってくる。

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2014/10/26/23590/8272.html

 

今後のアセアン域内での自動車生産という観点からすれば、国を超えた部品や完成品の移動も否めない。工場内の物流最適化だけではなく、工場外のそれにおいても計画の重要性が増してくるといえる。ご紹介させていただいているシステム図は、複数のOEM先をもつサプライヤーが計画の効率化に取り組んだケースの「ビフォア・アフター」の実例である。当社としては恒例の11月セミナを以下の予定で計画している。こうした事例説明もさせていただくので、是非ご参加いただきたい。

 

記事引用元:http://www.newsclip.be/article/2014/10/26/23590.html

 

2014年10月26日(日) 18時39分(タイ時間)

ASPROVA
担当:藤井(fujii@asprova.com)
ウェブサイト:www.asprova.com

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