みなさんはチャンスを生かす準備ができていますか?

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第116回

~『実践版 孫子の兵法』(鈴木博毅著)を読んで学んだこと~

 

時間に囚われずにチャンスをうかがうべし。

 

「孫子の兵法」というフレーズはみなさんもどこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?私も同じで、かつて読んだ本の中で孫子を引用している本は少なくありませんし、そのたびに良い本なのだろうなと思っていました。つまり、ずっと気になっていましたのでさっさと読んでしまえばよかったのですが、他にも読みたい本もありますし、下手にいろんな本で引用されているので多少は分かっている気になっていました。ということで、本格的に読んだことはまだなかったのですが、今週になってようやく読むことができました。

ただ、読んでいて最初に感じたのは、もっと早く読むべきだったという後悔です。特に社会人として日々ビジネスの荒波にもまれている人に必読書ではないでしょうか?ビジネスをしていない人にとっても、人生の教訓のような内容が盛りだくさんです。

 

では、今回、特になるほどと感じたところを下記に引用します。

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/gleise-レール-電車-さび-鉄道交通-鉄道-シャットダウン-1555348/

 

【この本のポイント!】

 

最後に笑うものは誰か?

孫子は戦争の勝ち負け、という冷徹な現実から生まれています。
都合の良い妄想でも、自分勝手な解釈でもありません。
現実は、一人に人間の内面世界を中心に回っていないのです。
だからこそ、孫子は「時間効率」ではなく「機会効率」で考えているのです。(中略)

人がうらやむ人生を送る人は、機会を活かすことが上手な人です。
彼らは時給で仕事をする人をしり目に、機会で大きくのし上がるのです。

恋愛や結婚ではさらに差が大きくなります。
機会を最大限活かせる人は、充実した恋愛と結婚を自在に手にしています。

人生で笑う者は「時間効率」で物事を見ていません。
人生で笑う者は「機会効率」で物事をみているのです。

ケンタッキー・フライドチキンの創業者サンダースは、65歳のとき高速道路建設の影響で自分のお店を手離します。なんと彼はこの年齢から全国にチキンの製法を教えるフランチャイズを展開。73歳のとき600店を超えるチェーンを創り出したのです。
孫子は勝機に殺到せよ!と何度も繰り返しています。
機会を探し、機会を活かすことを計画の中心に据える者が勝つのです。
時間の活用とは、サラリーマンが仕事のあと、コンビニでバイトすることです。
機会の活用とは、これから売れる商材を扱い、チャンスをてこに成功することです。
時間のレバレッジは微々たるものです。
機会のレバレッジは、時に人の想像をはるかに超える巨大なものになるのです。

 

孫子ならどうする?67

人生を「時間効率」ではなく、
「機会効率」で考える

『実践版 孫子の兵法』P175~P177

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/海-荒波-白波-日本海-冬-白-セピア-229876/

 

相手にアポを取る際、今月は忙しいから来月にしてくれ。というような返事を聞いたことがある人は少なくないと思います。

この場合は二つのパターンが考えられますが、一つは今まさに人生の勝負をかけているときであり、もう一つは、単に予定が入っていないと心配だから、先々まで計画を立てておかないと心配だからという理由で、常に1ヶ月から数ヶ月先の予定を埋めてしまう場合です。

前者の場合は、まさに相手が今命懸けで闘っているときであり、つまり、ここでいうチャンスに全力を傾けているときです。ですので、他人の(多少言うのがはばかられますが)どうでもよいアポなんて断って当然ですし、断られる方も仕方がありません。

しかしながら、今度にしてくれとお願いしているにもかかわらず、自分の都合で無理やりアポを入れてくる人がいます。正直、言語道断であり、私なら二度と付き合いたいとは思いません。どのような内容かわかりませんが、このようにわざわざ相手に恨まれるようなことをする意味があるのでしょうか?

しかも、こういう場合、たいていは仕事をあげるから、いい話があるから。と、相手からすればあなたが得をするんだから早い方がいいでしょう?という論理で言ってくるのですが、それはとても自分勝手な論理です。たとえ自分ではいい話だと思っていても、相手からすればやりたくない仕事かもしれませんし、ただの有難迷惑かもしれません。

つまり、自分にとって必要でないチャンスであった場合、時間を無駄にされた、大事な別のチャンスを得る時間を奪われたという「恨み」だけが残ります。これでは次のチャンスは無いでしょう。

話を戻します。

二つ目は、やたらと予定を詰めてしまうことです。

これは気持ち的に忙しいという安心感がありますが、これは時間で物事を考えていることになり、突発事態への対応に困ります。それに、チャンスというものは往々にして突然やってくるものです。

つまり、日程や仕事のキャパは意識的に空けておき、チャンスが来た時に対応できる時間的な余裕、組織的な体制を作り上げておくことが大事です。私もかつてはこの一方、あるいは両方が足りず、チャンスを逃したなと思うことが多々ありました。

予定が埋まっていないと気持ちに余裕があるというより逆に不安になりますが、それに打ち勝ち、できる限り直前まで自由になる時間を確保した方がいいのです。少なくとも、私の場合はそれに気づいてから物事がよく回るようになりました。

また、仕事は一人でできる範囲が限られています。急な仕事やチャンスに対応できるよう、時間がかかっても人を育て、自分なりのチームを作り上げておくことも大事です。

孫子のこの引用箇所を読んで、時間よりチャンスが大事だ。と頭でわかっているだけではダメです。そのチャンスを生かす体制を作り上げておくことが大事だと思います。

なお、本書の全体方針として、選択肢を広げるということが貫かれています。

私が思うに、孫子はこういう時にはこういうようにしろ。というような戦術的な各論的な内容はあまり多くなく、戦略的というか、全体の指針や考え方、方向性について書かれています。

大雑把といえばそれまでですが、常に柔軟な思考を心がけることが、人生の荒波を乗り越えるためには大事なのだということを教えられました。本書に限らず、孫子に関する本はまた別の機会にも読みたいと思います。

 

一介の読書オタクより

 


画像引用元:https://www.amazon.co.jp/実践版-孫子の兵法-人生の岐路で役に立つ「最強の戦略書」-小学館文庫プレジデントセレクト-鈴木/dp/4094700137/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1542444662&sr=1-1&keywords=%E5%AD%AB%E5%AD%90%E3%81%AE%E5%85%B5%E6%B3%95+%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8

 

参考図書:『実践版 孫子の兵法』
発行年月:2016年11月
著者:鈴木博毅(すずき・ひろき)
発行所:小学館

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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