最近思うこと33(3)

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(昨日の続きより)

そもそも、チャイナプラスワンだと言って、直ぐにポンっと海外の工場やら拠点やらをつくれるのは、資金的に余裕のある大手だけです。日本を支える多くの中小企業にとってはそんなに簡単なことではありません。

また、現時点では、たとえ東南アジアで生産しても、そこで使う部品をその国の中で調達できず、結局中国や日本から仕入れた場合、トータルで考えるとコストメリットが出なくなります。もちろん、生産拠点を分散する理由は、コストメリットでなく、地政学的なリスクの分散というところも少なくないのでしょうが、コスト的な理由がまだ大半だと考えれば、モノづくりがサプライチェーンに依存するという事実、そして、現状ではそれが中国に集中しているという事実は間違いないと思います。

(明日に続く)


鈴木陽介

ビジネスハブ香港編集長:http://businesshub.hk/category/suzukyblog/

(アイデアポート・グループ代表:www.ideaport.com.hk)

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