2018年下半期の経済予想(北朝鮮と中国次第?)

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米朝首脳会談から約1カ月強、会談結果は特に大きなサプライズはなく、今ではニュースにもならなくなっている。

北朝鮮問題に関しては、今後どちらに転ぶかわからない状況だ。北朝鮮側が、改革開放を実施すれば、北朝鮮特需が生まれる。(米国、中国、韓国にとって今後の景気拡大に行き詰っている中で大きなチャンスになる。)

これまで通り、金王朝を守りながら現状を続けていけば、景気が行き詰って、リーマンショック以来の景気後退局面を迎える可能性が高い。

その原因は、中国問題。全中国に建築、不動産バブルを起こし、GDP成長を維持してきたが、そろそろ限界が見えてきた。ここ3か月、人民元約7%下落(4月20日1USD=6.25RMB。6月14日1USD=6.4RMB。7月16日1USD=6.7RMB)。株式市場も先週、中国株バブル後の、2016年2月の安値2700ポイントと同じ水準まで下落。世界株高の中、逆行安を見せている。この二つの現象が何かのシグナルなのではないかとも考えれる。今後、経済を維持するには、不動産を建設しまくり、価格を上昇させるしかないが、需要もない、現金もない、状況で煮打つ手がなくなってきている。

日本のバブル崩壊、米国のリーマンショックも、不動産が最も大きな一因であった。結局、銀行が本来資金調達のハードルが高い人までに必要以上容易な環境にしてまい、本来リスク資産に向かわない資金までもが不動産に流れ込み価格を必要以上に押し上げてしまった結果である。

現在の中国は同じ状況であり、歴史は繰り返されようとしている。

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/市-領海-旅行-アーキテクチャ-水平-北朝鮮-建物-スペース-3312576/

 

北朝鮮が改革開放を実施すれば、下半期景気拡大は可能かもしれない。
もし北朝鮮がこのままの状況であると、中国発の景気後退局面を迎えると考えられます。

さてどうなるでしょうか?
                          (2018年7月16日)

中尾泰隆
「お金」のコンサルタント 中尾泰隆 nakao@fujiseiko.com.cn
日本の証券会社に2年半。日本の金融市場に限界を感じ2003年に渡中。
華南地区でコンサル会社、工場等で主に財務会計を担当。
現在は日中香越の企業で顧問として従事しながら、世界の金融市場で独自の理論で株、為替、不動産等に投資を行い非常に高い収益を上げている。華南地区でお金に関する相談(個人、企業)等も随時対応している。
得意分野を生かし毎日異なる場所で働く、新しい働き方を実践している。

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