数値理解度を高めて社内改善
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会社とは利益を生み続けるところであり、組織の規模を大きくしても、基本は変わらない。社内全体がそのために動いているはずだ。
日本、中国で経営をしていて、自社他社問わず相談を受ける。よくあるのが、幹部の方がスタッフにこうなってほしい、こうすれば良くなるなどと、指示や教えを部下に丁寧に伝えたつもりでも、期待通りにならない結果に失望することがある。
逆に部下が上司に対して、明確な指示がなくて困ったり、部下の方がよく働いているのに、上司は文句ばかり言うなど、こう言った愚痴は、必ずどこかで聞いたことがあるはずだ。
自分もそういうことを言ったことがある。これは国を問わず、どこの社会にもあるような気がする。
相談を受けたからには、どこに原因があり、どう解決していけるのかを考えた。
画像引用元:
http://www.nipic.com/show/3/12/d16b22635fa0886b.html
これらの問題に対して数値の理解度という観点から掘り下げてみる。
まず自分が月の売り上げがいくらなのか、年間の売り上げがいくらなのか、それに対して人件費、交通費、諸経費などコストはいくらなのかそれらの比率など、会社内で発生する数字を把握できているだろうか?
では、部下はどうであろうか?スタッフの中でどのくらいの人が会社の経営内容を把握しているだろうか?
誰もが自分の給料は知っているはず。
特に中国人はここに関心が非常に高い。
そこで各個人と会社内の数値の動きに関連を持たせることができるかどうかで変わってくるだろうと考えた。
画像引用元:
http://image.baidu.com/search/detail?ct=503316480&z=&tn=baiduimagedetail&ipn=d&word=%E9%92%B1&step_word=&ie=utf-8&in=&cl=2&lm=-1&st=-1&cs=2876947681,1297367785&os=943259234,2440517998&simid=3484123127,653314201&pn=95&rn=1&di=169814117770&ln=1993&fr=&fmq=1472293825592_R&fm=result&ic=0&s=undefined&se=&sme=&tab=0&width=&height=&face=undefined&is=&istype=2&ist=&jit=&bdtype=0&adpicid=0&pi=&gsm=3c&objurl=http%3A%2F%2Fimg05.tooopen.com%2Fimages%2F20140422%2Fsy_59614898159.jpg&rpstart=0&rpnum=0&adpicid=0&ctd=1472294095850^3_1349X632%1
会社という規模が大きくて何を調べれば良いかわからないという人もいるだろうから、まずは自分の家計を知ることで小規模な数字から始めれる。
基本は入ると出る数字を知る。
全てを数値化して関連性を出すことは不可能かもしれないが、どこまでスタッフに関係していて、それぞれの働きがどういうことにつながっているかを認識させるだけでもその後の働きや考え方が変わっていく。
それでも数値というものに対して苦手意識を持つ人がいる。
なぜそうなるか、それはそれぞれの数字にまず興味がない。関連性が見出せない。全体像も見えない。推測さえ出来ない。
しかし身近な数値から興味を膨らませていくことは出来るはずだ。子供の学校教育における数学も同じような気がする。
画像引用元:
http://gx.61duocai.com/pifu/dongman/65507.html
話を戻して役割や地位を与えるだけで働き方ががらっと変わることがある。
数値に関しての理解は必要性にかられてということもあるだろうけれども、多くは任された責任感に起因するだろう。
これは責任を取る上で、価値観や視野が広がり、理解や働きに幅ができるからで、これを「なってからするではなく、どうすればそうなるか」を数値や図でイメージさせて、事前に対応させてみることで、責任を取りながら行動をすることで成長していくことにつながると考えている。
他にも、ライバル社の数字や顧客の数字をどれだけ把握できているか、自社の強みと弱みを把握するにも客観性を持ち認識していくことで、市場のニーズの理解にもつながっていったり、多くの発展性を発見するきっかけにつながる。
画像引用元:
http://www.3dnew.com/Tupian/qitatupian/chuangyisheji/2014-05-15/54240.html
小から大へ。身近なところから広い社会へ興味を広げていく。広い視野や先のVisionから今の自分は何をすべきかが観えてくるのではないかと思っている。それらが組織で合致しておれば、強いチームができる。
人をどうこう愚痴を言う前に、まずは自分から考え、動く。何事もこれが肝心である。
野村崇
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