中国年金制度の概要
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現在、中国の年金制度は公的年金、企業年金、貯蓄・商業年金(日本における個人年金にあたる)という三つの部分で構成されている。
画像引用元:http://finance.takungpao.com/dujia/2015-08/3121194.html
公的年金
公的年金は城鎮企業職工基本養老保険(都市職工年金)、城鎮居民社会養老保険(都市住民年金)、新型農村社会養老保険(農村住民年金)、 機関事業単位養老保険(公務員年金)という4種類に分かれている。
公的年金の大部分は企業、政府が資金を負担する一階部分と個人が資金を負担する二階部分に分かれる。都市職工年金は雇用者が職工の賃金総額の20%(賦課方式、一階部分)、職工が賃金の8%(積立方式、二階部分)を負担する。都市住民年金と農村住民年金は、中央政府あるいは地方政府が拠出する部分(一階部分)と個人で積み立てる部分(積立方式、都市住民年金は100~1000元、農村住民年金は100元~500元で100元ごとに積立額を選べる、二階部分)に分かれる。公務員年金は基本的には個人による負担はなく政府の負担によ って運営されている。
画像引用元:http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=55975&pno=2?site=nli
年金給付開始年齢は、国の法定退職年齢に沿うように設定されている。そのため、都市職工年金と公務員年金については男性が満60歳以上、女性は幹部が満55歳以上、一般職工が満50歳以上となっている。都市住民年金と農村住民年金は男女ともに60歳以上となっている。 ただし、年金の給付を受けるためには、15 年以上の保険料の納付が必要である。注意すべきのは、都市住民年金と農村住民年金は一回限り15年の保険料を払うことができる。
企業年金
企業年金は政府が強制に実施する公的年金あるいは国家年金以外、企業は国家政策の指導下で、自身の経済実力と経済状況に基づき、職工にある程度の退職収入保障をていきょうする補足性の年金制度である。
企業年金は企業と個人ともに負担する。計算方法は以下のように:
企業が基本的に負担する部分=職工の昨年月平均給料×3.5%+職工の勤続年数×勤続年数基数
勤続年数基数=企業昨年の月平均給料総額×1.5%÷企業全員職工の勤続年数の和
個人の部分は企業が負担する部分の四分の一である。一方では、企業年金の受け取り方は毎月受け取り、数回受け取り、一回限り受け取りという三つの方式がある。
貯蓄・商業年金
貯蓄・商業年金(日本における個人年金にあたる)は職工が自ら志願し、合法の社会仲介機構を選んで参加する補足性の年金制度である。
社会保険機構で取り扱う職工の個人貯蓄性年金は職工自身の給料収入に基づき、規定通りで個人年金を払い、当地の社会保険機構と関する銀行で開設する年金保険個人口座に記録し、所得の利息は個人口座に近入し、元金と利息ともに職工個人に返す。職工は退職年齢になって退職を許可すると、個人口座に基づき、貯蓄年金を一回限りあるいは期間を分ける本人に返還する。
資料引用元:
https://www.dir.co.jp/report/research/economics/china/20131031_007845.pdf
http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=55975&pno=2?site=nli
https://baike.baidu.com/item/%E4%BC%81%E4%B8%9A%E5%B9%B4%E9%87%91%E5%88%B6%E5%BA%A6/6607282
http://www.sohu.com/a/131518525_672876
https://baike.baidu.com/item/%E4%B8%AA%E4%BA%BA%E5%82%A8%E8%93%84%E6%80%A7%E5%85%BB%E8%80%81%E4%BF%9D%E9%99%A9/10999003
http://baijiahao.baidu.com/s?id=1600353404917780090&wfr=spider&for=pc
http://www.gov.cn/xinwen/2017-12/22/content_5249418.htm
筆者:黄燕
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