中国過去録1(8)
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(昨日の続きより)
また、別のあるお寺のようなところへ行ったときは、建物の中に入ろうとした時、前述の日本人4人の家族連れの中の奥さんから、「男性は左足から入るのですよ。」と言われたことを覚えています。確かに、建物の中に入る前にツアーガイドが何か話していましたが、何を言っているのかさっぱりわかりませんので、右足だの左足だのというのは知る由もありません。
そんなこんなしているうちに、無事ツアーが終わりました。せっかくなので、仲良くなった中国人2人と晩飯を食べることになりましたが、そのうちの一人が確か湖南省か河南省出身で、残念ながら帰りのバスの関係で参加できないということで、もう一人の東北出身の彼と2人で晩飯を食べることになりました。
どこへ行くかという話になりましたが、北京へ来たら、万里の長城と故宮へ行くのはマストで、加えて北京ダッグもぜひ食べおきたいと思っていましたので、北京ダッグを提案したところ、快くOKしてくれました。タクシーで行って、今考えてもそこそこのレストランで2人だけで食事したのですが、タクシー代も食事代もすべて彼が払ってくれたと記憶しています。彼は年も私と同じぐらいで、帰りに送ってあげた時に見た宿の感じからしても、恐らくお金持ちではないとは思いますが、そのときは払わせてくれませんでした。彼の心意気を感じました。
(明日に続く)
鈴木陽介
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