米国選挙から17年のマーケットを予想する
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2016年11月9日米国第45代大統領にドナルトトランプが選ばれた。これは、2016年6月23日英国のBrexitと非常によく似た現象である。世界的なマスメディアもほとんどがヒラリークリントンが選ばれるとの報道をしていたが、結果としてはドナルドトランプ。どちらも根本には「格差に対しての反抗」があると考えられる。
マスメディアは既得権益者である。変化することで既得権益がなくなることを嫌う。英国、米国、どちらも場合もマスメディアの報道と反対の結果がでた。言い換えれば洗脳を試みたが失敗したという所だろう。(これまで世界どこの国もマスメディアを使って国民を洗脳して来た。ただしインタネットの普及で、テレビでの洗脳が難しくなったと考えられる。)
私はマスメディアを信用していない。(常に報道の裏に何があるのかを考えるようにしている。)2008年リーマンショックで世界が不況に陥った時、テレビ朝日が中国東莞不動産状況について取材に来た時、私は「不動産価格はピーク時から20%値下がりしているが、短期的な問題でその後再び上昇する可能性が高いだろう」と話をすると、映像をストップされて、「今回のテーマは中国バブルの崩壊がテーマなので、再び上昇するということは言わないでください。」と言われた。私は嘘つくことはできないと拒絶したが、「結局不動産価格はピーク時から20%値下がりした」という所の映像だけを切り取り、ニュースで報道していた。結局、テレビは視聴率やテーマ―に沿った報道しかしないことを改めて知ることになった。
画像引用元:http://myenglishclass01.weebly.com/mass-media-influences.html
今回、米国大統領がもしドナルドトランプになると、円高100円を割る。株安14000円代に下落する等とマスメディアは報道していた。私もドナルドトランプになるとそうなるだろうと予想していた。但しヒラリークリントンが大統領に選ばれるのでドナルドトランプが大統領になることはないだろうと考えていた。
画像引用元:https://matome.naver.jp/odai/2145890997873407001/2146119549359174103
しかし、2016年11月9日日本時間10時過ぎからドナルドトランプが優勢との報道が広がりだすと、105円→101円まで円高、株は17400円→16100円まで株安進んだ。14時近くでほぼドナルドトランプが選ばれるのが確定になるころから、反転しだして、11月21日現在、為替は1ドル=111円。日経平均は18100円である。ドナルドトランプの政策を考えると現在の状況は正直予想できなかった。なぜここまで円安、株高が進んだか考えると、将来、ドナルドトランプの政策により世界インフレが見込まれるからという理由とドナルドトランプが選ばれる可能性が低いと考えれている中で選ばれ、市場がパニックになったのを狙ってヘッジファンドが一方向に仕掛けているか、のどちらかだと私は考えている。
2017年は、政策により世界インフレもしくはリセッションのどちらかだと考えているが、リーマンショックから10年間、日本以外の世界では既にインフレはかなり進んだ。ドナルドトランプがいくらお金を刷って公共投資を増やし、インフレに持っていこうとしても限界があると考えるほうが妥当だと私は考えている。
画像引用元:http://toyokeizai.net/articles/-/143848
相場が一時的に一方向に進んでも、最終的には実態価格に収束するものである。
2017年世界マーケット私の予想は、
超インフレ確率10%。リセッション確率90%。(中国、英国、米国発)
さて結果はどうなるでしょうか?
中尾泰隆
「お金」のコンサルタント 中尾泰隆nakao@fujiseiko.com.cn
日本の証券会社に2年半。日本の金融市場に限界を感じ2003年に渡中。
華南地区でコンサル会社、工場等で主に財務会計を担当。
現在は日中香越の企業で顧問として従事しながら、世界の金融市場で独自の理論で株、為替、不動産等に投資を行い非常に高い収益を上げている。華南地区でお金に関する相談(個人、企業)等も随時対応している。
得意分野を生かし毎日異なる場所で働く、新しい働き方を実践している。
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