第45回 「インダストリ4.0と生産スケジューラ」

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ドイツを中心に「インダストリ4.0」の話が華々しい。当社の顧客でも特に中国の民営企業からの問い合わせが多い。

いまだ「御社の製品はインダストリ4.0に対応しているか?」などの茫漠とした質問が多いが、その進取の気概には感嘆する。反面、日本の製造業はどうか?未だその特殊性に重きを置いているようだが、標準化の動きもでてきている。

「IOT」(Internet Of Things)の工場ラインへの適用は、品質および進捗の「見える化」の要素もある。

特に後者に関しては、予定実績管理が欠かせない。その意味で生産スケジューラは必須の要素となる。しかし、「インダストリ4.0」の提唱者がいうような理想の工場ラインの「見える化」は実現しないではないだろうか?いくら人的ミスを防止するために工作機械からの直接情報取得するといっても、人間系のミスは防止できない。スケジューラへの実績反映同様に人間によるフェイルセーフは必要な気がする。

 

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2015/08/21/26632/13083.html

 

当社製品も最近は工作機械などとバンドルされて販売される動きもでてきている。先日お邪魔させていただいた工作機械メーカでも、「これまでの特殊用途の工作機械の受注生産から、汎用的な機械の多量生産にシフト」の動きが、特に新興国向けにでてきている。そうなってくると海外の廉価単機能な機械とどこで差別化するかも重要な要素となってくる。

アスプローバの場合は外部システムからのデータ取り入れは「プログラムレス」を実現している。カスタマイズを許さない生産スケジューラであるから実現可能だ。逆に、カスタマイズを売り物にしている生産スケジューラの場合、標準化ができず「ぐちゃぐちゃ」のプログラムになっている顧客をよく見かける。バージョンアップはできないし、特に海外工場では面倒を見る人がいなくなると引き継ぎもできず致命的だ。カスタマイズを売りにする製品は選ばれない事を海外工場ではおすすめする。

前出の工作機械メーカ同様、当社もスケジューラメーカとして考えている事は、「いかに海外工場で簡単に利用できる製品を開発するか?」だ。インダストリ4.0の流れが主流となるとすれば、「特殊機能を排除し、標準的で平易な機能の中で最大限の効果を実現するか」が求められると考えるからだ。基本的には、画面のインターフェイスをできるだけシンプルにする、トラブルや遅れの原因を簡単に特定できるようにする、マスタの設定やトランザクションデータの誤謬の修正をすばやく指摘する機能などが考えられている。

 

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2015/08/21/26632/13084.html

 

是非タイの顧客にも「こんな機能があればタイ工場では使いやすい」などのご指摘・ご意見をいただけるとありがたい。当方メールアドレスにいただければ、タイに月一回いっている当社SEからご回答させていただく。ちなみにSEのメールアドレスは上村kamimura@asprova.com。

 

記事引用元:http://www.newsclip.be/article/2015/08/21/26632.html

 

2015年8月20日(木) 23時03分(タイ時間)

ASPROVA

担当:藤井(fujii@asprova.com)
ウェブサイト:www.asprova.com

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