WeChatとLINEとの機能の違いについて

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中国事情リポート 第4回

~驚くべきボイスメッセージの機能使い方~

 

前回のリポートでは、WeChatのグループチャット機能について詳しくご説明しました。今回は、さらに一歩進んで、日本でお馴染みのLINEとの機能の違いについて触れたいと思います。

 

WeChatとLINEで共通の機能

・1 対1 のチャット
・グループチャットシステム
・ボイスメッセージ
・スタンプ(ただし、WeChatの場合はスタンプというより、画像やアクションアニメーションのようなものが大半で、そのほとんどは無料です。)
など

 

WeChatにあってLINEには無い機能

・モーメンツ
・お年玉送付
・決済機能
・ウェブサイト開設
・ネットショップ開設
など

 

簡単にいえば、WeChat はLINEの機能に加えて、Facebook のようなモーメンツ機能、Suica のような電子マネーや銀行のデビットカードなどを付帯した電子決済の機能があり、さらには、WeChat専用のウェブサイトやネットショップを開設することもでき、ビジネスにもプライベートにものWeChatがひとつあれば事足りてしまいます。

このように書くとWeChat の方が圧倒的にLINE より多くの機能を有しているように感じるかもしれませんが、LINEの既読機能がWeChatにはついていないように、LINEにあってWeChatにはついていない機能もあります。ちなみに、個人的には、下手に既読機能があると、逆に、見ているのに何で返事がないんだとやきもきしそうですので、むしろない方がありがたいのですが。。。

 


画像引用元:
https://pixabay.com/ja/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3-%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AB-%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA-%E9%9F%B3%E6%A5%BD-%E7%94%B7-923081/

また、ボイスメッセージ機能のように、両アプリに共通している機能であっても、日本人と中国人では使い方や頻度が異なります。

日本では、公共交通機関において電話で会話することなどはマナー違反とされており、ご法度ですが、中国ではバスや地下鉄で移動している最中でも多くの人が電話で話しています。そのような習慣の違いもあって、文字チャットと共にボイスメッセージが使われる頻度も非常に高いです。

特に驚いたのは、仕事上での斬新な使い方です。
あるとき、仕事仲間でグループチャットを立ち上げ、そこでリーダー格の人が常にボイスメッセージで指示をしている光景を目にしたことがあります。これなら、もはやトランシーバーと何らかわらないですね。

 

WeChatにはまだまだ隠された新しい使い方があるかもしれません。

 

では、次回はWeChatの他の機能についてさらに掘り下げてご説明します。

 

鈴木陽介

アイデアポート・グループ代表
www.ideaport.com.hk

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事の目的は、現在の中国や中国人について個人的な意見を述べているだけであり、内容の真偽については責任を負いません。本記事が提供する情報につきましては、読者自身のご判断によりご活用ください。

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