具体的な「場所の分散」と「通貨の分散」の実践(5)
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テーマ:海外資産運用
世界各地に収益不動産を保有すれば仮に日本で大地震があって物件が損壊しても他の国の不動産が挙げてくれる収益で生き延びることができる。
ポンドが暴落したとしても他の地域、他の通貨建ての不動産は相対的に価値が上がることになるのでリスクヘッジができる。
各国ともざっくり100万ドル(約1億円)程度の資金を投入すれば継続して収益を生む優良物件を入手することは可能だ。
合計で5億円レベルの投資ということになる。
かなりの資産規模が必要になるので上級者の投資手法であることは間違いない。
ただ各国とも融資を利用することが可能でLTV(Loan To Value=融資比率)は60%から80%である。
平均70%とだととしたら現金で用意する資金は約1億5,000万円ということになる。
それでいわばグローバル企業に似たリスクヘッジと収益体質を作ることができるのだ。
もちろんこうした単純に不動産投資だけで「場所の分散」と「通貨の分散」を実行するにも様々なハードルをクリアしなければならない。
画像引用元:
http://www.jiwu.com/news/2428661.html
空室にならない優良物件を探して購入、運営するには信頼のできる現地のパートナーが必要だし、国によっては外国人は新築物件しか買えない等々現地の法律的な縛りも調べて検討しなければならない、そして日本に住んでいるならば各国で挙がった賃貸収入の税金も日本で申告する必要があり結構面倒な手続きも発生する。
ここまでくると一人で行うのは困難なので利害をともにする家族一丸となった戦略が必要になるかもしれない。
資産の防衛や運用、そして継承に優れているユダヤや華僑の一家が数世代かけてこうしたことに取り組んでいるのも「場所の分散」と「通貨の分散」の重要性を雄弁に物語っていると言える。
玉利将彦
http://www.borderless-investment.com
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