江門――粤文化に満ちる華僑の故郷

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

江門――粤文化に満ちる華僑の故郷

 

江門市は中国広東省の中南部に位置し、南海に面する町なのである。江門市は海に近づいて、川も多いので、海水資源、淡水資源と水産が豊富である。水資源だけでなく、肥沃な土地、豊かな森林資源、多種多様な野生動物及び温泉資源もよく知られている。

約450万人が住んでいる江門市は蓬江区、江海区、新会区からなっていて、台山市、開平市、鶴山市、恩平市この四つの県級市を管理している。その中、台山市、開平市、鶴山市、恩平市と新会区の風習がほぼ同じなので、「五邑」とも総称される。「五邑」は有名な華僑の故郷で、約400万人の江門籍の華僑が世界各地住んでいて、まさに全国に誇られている「中国第一華僑故郷」なのである。

江門の文化といえば、ある有名な国学大家は「僑、楼、泉、風」と地域の文化特色を総括した。「僑」は華僑、「楼」は「碉楼」、「泉」は温泉、「風」は風習である。

「碉楼」というのは、中国、古代ギリシャ、古代ローマ及びイスラム教の建築スタイルを融合し、堡塁のような特色のある民居である。中国の明朝末期(16世紀)から1922年まで、開平市は地元の強盗が乱暴なので、治安が非常に混乱なのであった。それに、川が沢山、夏の時台風と豪雨が多いので、洪水被害も深刻になった。それゆえ、地元の居民は強盗からの侵害と自然災害を防ぐために、「碉楼」を建てた。その後、帰国した華僑は開平市及びほかの「四邑」地域で様々な「碉楼」を建て、「碉楼」はだんだん地元の特色になってきた。2007年、開平市の「碉楼」文化は世界遺産として登録され、中国初めの華僑文化の世界遺産が誕生した。

 

画像引用元:http://dp.pconline.com.cn/dphoto/list_3572374.html

 

また、江門の温泉も有名で、「温泉の故郷」ともよく呼ばれている。山泉湾温泉、富都温泉リゾート、喜運来温泉などの有名な旅行勝地は毎年大勢の観光客を引き付け、観光客たちは温泉リゾートで温泉を楽しむのだけでなく、江門の特色の美食を食べることもできる。

 

画像引用元:http://gz.news.fang.com/2015-04-17/15622384.html

 

江門の風習文化と言ったら、やはり飲食文化と粤劇文化なのである。古井の焼き鵞鳥、大沢の焼き豚、新会の陳皮、台山のウナギ釜飯、上南村の焼肉などの美食は江門が誇る美食である。美食文化だけでなく、江門の粤劇文化も地元の人に誇られている文化なのである。辛亥革命後、粤劇が発展していて、江門の劇場は雨後の筍のように次第に建設された。20世紀30年代以来、大勢の有名な粤劇役者が出てきた。特に恩平籍の芳艶芬が独創した「芳腔」と50年代の紅線女が独創した「紅腔」は、粤劇業界で多くの人に模倣していた。2002年、中国曲芸協会は台山、開平と新会に「中国曲芸の故郷」を授けた。

 

画像引用元:http://www.huitu.com/photo/show/20151009/095840117200.html

 

画像引用元:http://www.quanjing.com/imgbuy/90-6810.html0

 

粤文化を満ちる江門市は、今もその文化を引き継いで発展している。

 

資料引用元:
https://www.wukong.com/answer/6517417550458913037/
https://m.lvyougl.com/jingdian/346461.html
https://baike.baidu.com/item/%E7%A2%89%E6%A5%BC/1769007
http://kb.kkyuyin.com/item/7116067c65fdf0d6b6195f275ef0a7e0.html?from=smsc&uc_param_str=dnntnwvepffrgibijbpr#catelog_53

 

筆者:李泳琳

2018年10月8日

■ビジネスハブ香港:香港及び華南、アセアンの情報ステーション
「ハブとしての香港」をコンセプトに、香港及び華南、アセアンの「生」の情報が見られます。http://ideaport.jp/businesshubhk

□お問い合わせ
ビジネスハブ香港の記事に関するお問い合わせは下記までお願い致します。http://ideaport.jp/contactbhh

Follow me!