第23回 「2015年ACE設立に向けてのIT戦略」

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おかげさまで、当社生産スケジューラのビジネスがタイで好調で、日本本社の社長からは、当方2015年もタイに駐在するように指示がでました。

そこで、先日JETROタイの方に改めて2015年末のAEC設立で東南アジアの製造業のビジネスに関してどのような変化があるのか?をご質問させていただきました。お話によると、「税金などの関税障壁は現在でも解消されており、通関手続きなどの非関税障壁の改善が焦点となる」との主旨でした。

実際にはメコン域の東西・南北の回廊が整いつつあるとしても、国をまたがる時点で各々の時間を手続きに有すれば、効率的な陸運は確保できず、これまで通りの海路を利用しなければならなくなります。タイの工場からしても、付加価値の高い製品・部品を製造、人手のかかる低賃金で生産しなければならない部分をそのまわりの国々の工場に委託するとした場合、ジャストインタイムな物流網の確保は欠かせません。

当社製品でいうところのAsprova APSが工場内物流の効率化ソフトであるとすれば、Asprova SCMはすでにその広い国土がゆえに利用されつつある中国市場同様にアセアン域内の多国籍企業でも今後、導入を検討していくべきシステムだと考えます。Asprova SCMが実現できる機能は、1.時間・費用といった観点から最適なロジスティック計画を作成2.物の移動や在庫をリアルタイムに把握3. コンティンジェンシー・プランニングとして災害時・紛争時のリカバリー計画を瞬時にシミュレート。

 

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2014/09/25/23252/7668.html

 

生産スケジューラ導入の成功要因として、マスタデータ・製造実績・理論在庫の精度と維持をあげさせていただきましたが、サプライチェーンソフトウェアでは、工場単位での正確な在庫と納期・物流拠点での在庫情報・輸送リードタイムとコストなどの要素が加わります。それに加えて業務面では、複数の拠点を統一管理する部署と権限、それに伴う責任を担う人材などを必要とします。

日本本社もしくは域内統括会社と各拠点の協働作業となるわけで、計画指示された内容に対してのある程度の修正や実行の権限を現場に与えるべきことは、生産スケジューラとは変わりありません。当方としましても、今後のタイのセミナなどでは、2015年末に向けて、こうしたSCMの事例や成功のポイントなどをご紹介していきたいと考えています。

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2014/09/25/23252/7669.html

 

記事引用元:http://www.newsclip.be/article/2014/09/25/23252.html

 

2014年9月24日(水) 23時45分(タイ時間)

ASPROVA
担当:藤井(fujii@asprova.com)
ウェブサイト:www.asprova.com

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