中国でのスマートフォンの選び方
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深圳に住む知人から使っているスマートフォンで3Gしか使えなくて困っているという 相談を受けました。
実は先日まったく同じ質問を受けたこともあり、中国通信会社の特殊事情と合わせてメモしておきます。
知っている方にはそんな当たり前な!と云うことかもしれませんが、知らないとさっぱり わからないことなので基本的なことから確認します。
下記三項の確認事項をその下から 一つづつ説明し ます
・ LTE (4G)の契約をしているか
・ スマートフォンの通信設定は正しいか
・ スマートフォンがどのLTE (4G)に対応しているか
◎ LTE (4G)の契約をしているか
中国の場合、多くの方が中国移動(China Mobile)か中国聯通 (China Unicom )で契約し ておられると思います。
その契約書を確認して、ちゃんと 通信の契約がLTE (4G)になっているかを確認して下さ い。 3Gでの契約だけになっている場合もあるようです。
これは私の香港での契約なので実際にはこれとは異なると思いますが、こんな形で契約し ている通信が4Gになっているか確認して下さい。
◎スマートフォンの通信設定は正しいか
これはiPhoneとAndroidによって設定する場所は異なりますが、下のようにデータ通信にLTEを使うことを明示する必要がある場合が多いと思います。
ちなみにこれはわたしのiPhoneでの設定です。
iPhoneの場合
設定 ― モバイルデータ通信 ― 通信のオプション ― LTE回線を使用
とメニューを辿るとこの画面になります。
Androidでも同様な設定がありますのでご確認下さい。
◎スマートフォンがどのLTE (4G)に対応しているか
これがちょっと厄介です。
中国にはLTEに関して大きく二つの通信方式があります。 また中国移動と中国聯通では、メインでサポートしている通信方式が異なるのです。
中国移動・ ・ ・ TDD-LTE
中国聯通・ ・ ・ FDD-LTE
ところがスマートフォンがこの片側しかサポートしていない場合が多いのです。
判りやすく説明するためにいま日本で売り出し中のHuawei M ate9のスペック表を抜き出してみました。
この中の通信方式というところをみるとFDD-LTEとTDD-LTEの両方の記載があります。 つまりこのMate9は先に説明したLTEの通信方式の両方をサポートしています。従って中国移動でも中国聯通でもどちらでも利用可能ということになります。
比較的新しいiPhoneやAndroidでもこういったハイエンド・スマートフォンの場合には両対応が一般的になっています。
ただ安価なモデルや旧機種の場合には、片側しか対応していないことが多いです。
従って、 自分の契約している通信会社が中国移動(TDD-LTE)か中国聯通(FDD-LTE)かを確認し、自分のスマートフォンがどちらLTEをサポートしているのかを確認することで、LTEが使えないといった問題が解決出来ると思います。
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注: 上記で述べた二つの通信方式と二つのキャリアがサポートする通信方式は、あくまでおおざっぱな分類です。日々変化しつつありますのでアップデート情報は実際に契約しておられるキャリアにて確認されることをオススメします。
田路昌也
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