WeChatの決済機能と位置機能について
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中国事情リポート 第6回
~お金も場所も送ることができるWeChat~
前回のリポートでは、WeChatのモーメンツ(Facebookのタイムラインのようなもの)とお年玉機能(200元以下の送金機能)についてご紹介しました。今回は、もっと便利な2つの機能についてご紹介します。
WeChatの決済機能
前回ご紹介したホンバオ(お年玉)機能も一種の送金機能といえますが、送金金額は200元が限度です。ですので、これはこれで遊びとしては面白いのですが、実際のお金の受け渡しとして用いるにはやや心もとないです。一方で、相手に1,000元送りたいからと言って、200元のホンバオを5個送るのも非効率です。
ということで、WeChatには通常の送金機能がついています。ホンバオと同じく、送金したい相手のチャット画面を開き、画面一番下の文字入力画面の右端にある「+」マークを押下します。
すると、ホンバオ機能だけでなく、送金機能やこの後ご紹介する位置機能、それに名刺機能(相手に自分のWeChatの中にいる別の人を紹介したいときに使います。)など、計6~8項目が表示されます。
画像引用元:
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送金機能の使い方は至ってシンプルで、金額を入力して、ホンバオ機能の時と同じように6桁の送金用パスワードを入力すれば終了です。あとは相手が受け取れば大丈夫です。
ちなみに、これはホンバオ機能と送金機能に共通していることですが、WeChatを使い始めたばかりの人は、一度誰かからホンバオか送金でお金を受け取り(金額はいくらでも構いません)、財布機能をオンにしてからでないと、この「+」を押下した後の画面にホンバオ機能と送金機能が表示されません。
また、ホンバオや送金で相手にお金を送ると、相手とのチャット画面にそれが表示されますが、相手が24h以内にクリックしてお金を受け取らないと、送ったお金が自分に戻って来てしまうため注意してください。
WeChatの位置機能
WeChatでは、相手にお金を送るだけでなく、位置情報も送ることができます。たとえば、相手に待ち合わせ場所を教えたい場合や、今自分がいる場所を教えたい場合などは、先程と同じように、「+」マークを押した後に位置機能を用いることで、WeChat内の地図アプリを開き、任意の位置情報を相手に送ることができます。
画像引用元:
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ここで面白いのは、任意の位置を送ることができるだけでなく、自分と相手のGPS機能をオンにして、お互いの現在の位置情報を共有することもできる点です。
ただ、単に、自分はここにいるという位置を送る場合は、ただの地図機能と同じで結局は自分で相手のいる位置を探さなければいけませんが、お互いのGPS機能をオンにすることで、地図上で相手がどこにいるか緑のポイントマーカーで表示されるため、GPSの位置さえ正確であれば、確実に相手のいるところに辿り着くことができます。
GPS機能の難点は、GPSの位置情報が必ずしも正確ではないことと、これをオンにしている間は、WeChatの他の機能が使えないという事です。ただ、とても便利な機能ですので、急いで相手に会う必要がある場合などはぜひ活用してみてください。
では、次回はまた別のWeChatの便利な機能についてご紹介します。
鈴木陽介
アイデアポート・グループ代表
www.ideaport.com.hk
※本記事の写真はすべてイメージです。本記事の目的は、現在の中国や中国人について個人的な意見を述べているだけであり、内容の真偽については責任を負いません。本記事が提供する情報につきましては、読者自身のご判断によりご活用ください。
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