みなさんは繰り返し反省していますか?
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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第22回
~『「成功」と「失敗」の法則』(稲盛和夫)を読んで学んだこと~
反省は一度だけでは足りない?
何か失敗したら、後悔せずに反省することが大事です。
そんなことわかっている!と、多くの方に怒られてしまいそうですが、一方で、ほとんどの方は、失敗したことに対して、ただの一回反省しただけで終わっているのではないでしょうか?
過ちを犯した後、また同じ過ちを繰り返さないために反省をしたにもかかわらず、また同じ過ちを繰り返してしまう。反省したにもかかわらず、です。情けないですし、自分はバカなのかと思ってしまいますが、そうではないということを本書を読んで学びました。以下に引用します。
画像引用元:https://pixabay.com/ja/%E6%88%90%E5%8A%9F-%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88-%E5%8B%A2%E3%81%84-%E6%B0%B4%E3%81%A3%E3%81%BD%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99-%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0-%E5%8D%97-1842667/
【この本のポイント!】
不断の努力で心を純粋に
ただ、この「反省」は一度すればいいというものではありません。繰り返し行うことが不可欠です。なぜなら、「反省」を繰り返さなければ変わることができないほど、人間は頑迷固陋(がんめいころう)な存在でもあるからです。私にとっても、毎日「反省」をするということは、最初は理屈で考え、行っていたことが、次第に習い性になってきたように思われます。
このような習慣を持つことは、禅寺で修業をするのと同じような効果があるのではないでしょうか。「反省」を重ね、心を純粋にする努力を不断に続けることによって、次第に高い精神性を身につけることができると思うのです。
私自身を含め、人間は誰しも完璧ではありえず、ときに間違いを引き起こしてしまいます。しかし、そのたびに素直に「反省」し、再び同じ誤りをしないように懸命に努めていく、その日々の繰り返しが、少しずつ人間性を高めてくれるのではないでしょうか。
私は、そのような「反省ある日々」を通じてかちえた「人格」こそが、最も堅固であるばかりか、何にも増して気高いものであり、それこそがわれわれをして、素晴らしい人生へと導いてくれるものと固く信じています。
『「成功」と「失敗」の法則』P93~94
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肝心なのは、人間は何事においても忘れっぽいということです。それが、反省であっても同じです。大きな失敗をして、たとえ深く反省しても、結局人間は忘れてしまいます。反省が深ければ長く記憶に残るというだけで、反省が深くても浅くても結局忘れてしまいます。
だからこそ、反省は一度しただけでは足りず、繰り返し反省しなさいと稲盛さんはおっしゃっています。何かを覚えるにも、繰り返しやることでようやく身に付きますが、それと同じです。反省だけは特別で、一回だけやれば身に付くなんてことはないということです。
同じような失敗を繰り返している人は、ぜひ繰り返し繰り返し反省する習慣を身に付けましょう!
一介の読書オタクより
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参考図書:『「成功」と「失敗」の法則』
発行年月:2008年9月
編者:稲盛和夫(いなもり・かずお)
発行所:致知出版社
※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。
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