自分は空を飛べると思いますか?

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第15回

~『人生を愉しむ本音の生き方』(川北義則)を読んで学んだこと~

 

できないのはほとんどが思い込み

 

よく、これは難しいから私には無理です。という人がいますが、私に言わせればやってみなければ本当に難しいかどうかすらわからないと思います。大抵のことは言い訳です。

言い訳としてよくあるのは、私は文系だから技術的なことはさっぱりわからない。理系だから文章を書くのが苦手だ。英語を勉強したいけど時間が無い。中国語は発音が難しいから私には無理。私は器用ではないからこの仕事はできない。などなど。

とは言ってもこれらはまだマシな方で、この仕事は私には向いていないとか、私はこれをやったことが無いのでできません。など、言われた方も落ち込んでしまうような言い訳をする人も少なからずいます。向いているかどうかはやってみなければわかりませんし、やったことが無いからまだできないのは当たり前です。

いずれにせよ、このようなネガティブな方々にはぜひ本書の下記の部分を読んでいただきたいです。

 


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【この本のポイント!】

まず常識を疑ってみること

人生、何事にもトライしなければ意味がない。
平均寿命80年という長い人生を考えたとき、もちろんお金も大事だが、もっと大事なのは自分がそのレゾンデートル(存在理由)を示せる場、すなわち自分が活躍できる場、自分を必要としてくれる場、そして自分が生き甲斐を感じられる場を確保することではないか。
実際、生き甲斐を持たないで、いつのまにか老後を迎えてしまったときの喪失感は、お金がないよりずっとみじめだ。年齢よりずっと老け込んでしまったそういう人の姿を、私はこの目でたくさん見てきた。
だからこそ、一度は思った通りの生き方にトライしてみたほうがいい。多少のハメを外してもいいではないか。
そのためには、まず固定観念を捨てることだろう。いわゆる“常識”を疑ってみることだ。フランスの哲学者ヴォルテールも言っている。「常識はさほど常識ではありません」。その通りである。(中略)
こんな話を聞いたことがある。ナマズとノミを対象にした、ある実験の話である。ナマズの水槽にガラス板を入れ、ナマズの餌になる生きた小魚を隔離したところ、空腹のナマズはガラス板に激しく突進し続けた。
しかし、ある日その動作をやめてしまった。ガラス板を取り除いても、ナマズは小魚を見ているだけで食べようとしなかった。どうしても小魚を食べられないという経験が、ナマズを枠にはめてしまったのである。
一方のノミも、フタをしたガラスの瓶に閉じ込めると逃げようとしてフタまで飛び上がる。しかし瓶から出ることはできない。それに慣れてしまうと、フタをあけてもノミはフタの高さまでしか飛び上がらない。自ら“限界”を設けてしまったのだという。
人間も同じことだ。自分の限界を決めてしまうと、それ以上の能力を発揮しようとしなくなる。“固定観念”にとらわれて、思う存分、夢と才能を咲かせることができなくなってしまう。(中略)
とにかく問われるのは実践だ。その違いが大きくモノを言う。
独特の雰囲気を漂わせる書家の相田みつをさんの書の中に、

やれなかった
やらなかった
どっちかな
(「にんげんだもの」)

というのがある。“やらなかった”人には、胸にズキンとくる言葉ではないか。しかも“やる”のは早いほどいい。(中略)
ものは試し、自分の思ったことをとにかく行動に移せば、その先に思いもよらぬことが実現する可能性がある、ということだ。

『人生を愉しむ本音の生き方』P37~P41

 

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最近の日本人の若者は海外へ行くことを嫌う人が多いと聞いたことがあります。理由は、簡単に言えば危ないからですが、私に言わせれば、単に面倒臭いだけなんだと思います。

海外で危険を避けるためには当然、事前の準備が必要です。また、国内と違ってパスポートは常に携帯しなければなりませんし、言葉や文化が違う場所でストレスを感じることも多くなるため、体調管理もいつも以上に気を使う必要があります。

けれども、私の経験上、海外へ行きたくないと言っていた人も、大抵は実際にその国へ行ってみると、二度と、行きたくないと言わなくなる人が多いです。ほとんどの場合は恐らく思い込みで怖いところだと思っていたのでしょう。行ってみれば意外と普通じゃん、とわかったのだと思います。たとえ紛争地域であれ、そこに住んでいる人がいるわけですから、逆にいえば、そうではないところは大抵は安全で、慣れてしまえば仕事も生活もさほど不便ではありません。

もっといえば、やりたがらない人は、要は努力するのが面倒臭い、向上心があまりないのだと思います。たとえば、給料の高い仕事に就くためには、努力して勉強しなければいけませんし、仕事で成果を出すためには、人より多く考え、多く働かなければいけません。また、外国語を身に着けるのは大変ですが、一度身に着けてしまえば、交友関係や仕事の幅が一気に広がります。長い人生なので、将来楽をするために、できるだけ早い段階でいろいろなことを身に着けた方が良いと思います。

人間は空を飛ぶことはできませんが、それができると思った人たちの努力よって飛行機ができたのだと思います。みなさんもまずは小さなことで構いませんので、まずは始めてみましょう!

 

一介の読書オタクより

 

画像引用元: https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4479304010/ref=mp_s_a_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&qid=1481336807&sr=8-1&pi=AC_SX236_SY340_QL65&keywords=%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E6%84%89%E3%81%97%E3%82%80%E6%9C%AC%E9%9F%B3%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%96%B9

 

参考図書:『人生を愉しむ本音の生き方』
発行年月:2012年9月
著者:川北義則(かわたけ・よしのり)
発行所:大和書房

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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