具体的な「場所の分散」と「通貨の分散」の実践(1)
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テーマ:海外資産運用
「場所の分散」と「通貨の分散」
例えばあなたが保有しているすべての預金が日本にあるのなら、ある程度の部分を海外数カ所に移して分散保有しておくということ。
そうすることにより、仮に日本に大きな経済混乱や金融危機のようなものが起こり、ハイパーインフレや預金カットなどの緊急措置が採られた場合でも海外に配置しておいた資産は守られる。
持っていった先の国で危機が起こることもある。不測の事態はどこで起こるかわからない。
仮にそうなればわざわざ移動したために損をした、という気持ちになるかもしれない。
だがそのときに悪影響を受けるのはあなたの資産の全てではなく一部分であるはずだ。
1カ所に集中していれば、そこに重大なことが起こったときの被害は甚大である。複数箇所に分散していたおかげで全部失わずに済んだ。そう考える必要がある。
要は世界のどこで起こっても不思議ではないこれらの危機に際してもすべてを失わないために必要な措置。それが「場所の分散」だ。
画像引用元:
http://ameblo.jp/borderless-investment/page-2.html#main
だが場所の分散を行なってもすべて単一の通貨で持っていたら、その通貨が為替安やインフレで減価することもある。それも防がなければならない。
海外へ移動した資産は複数の通貨に替えておく。米ドル、ユーロ、ポンド、人民元、オーストラリアドル、スイスフラン等。
そうしておけばそのうちのどれかが下落しても別の通貨が相対的に上がることになり、資産全体額の変動は少なくなる。
これが資産防衛のための第二の方策である、「通貨の分散」。
画像引用元:
http://zmt.southmoney.com/kandian/2016/03/330269.html
場所の分散と通貨の分散を推し進めて複数カ国に複数通貨建てで資産を持つことにより、
いつどの国に危機が訪れても致命的なダメージを回避する。
理屈はわかるが壮大すぎて現実味がない、雲をつかむようで漠然としている、そう感じる人もいるだろう。具体的な例を挙げてみたい。
まず資産レベルがそれほど大きくなくてもすぐに実践できる場所・通貨の分散。
これは香港に渡航してHSBC香港に口座を開設し、自分の資産の一部を移動することから始まる。
玉利将彦
http://www.borderless-investment.com
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